演奏家応援企画 第4弾 愛知のプロ・オーケストラ×宗次ホール《いきなり♪コンサート》
《緊急企画》『いきなり♪コンサート』Part 6 セントラル愛知*弦楽三重奏
2020年
7/13
(月)
14:00開演
13:30開場
- 出演者
- 丹沢絵美(ヴァイオリン)、為貝香織(ヴィオラ)、堀田祐司(チェロ)
- 曲目
- J.S.バッハ : シンフォニア 第3番
ゴルトベルク変奏曲より
チャップリン : スマイル
ガーシュウィン : アイ・ガット・リズム
ヘス : ラヴェンダーの咲く庭で
日本のうたメドレー
ドホナーニ : 弦楽三重奏のためのセレナード ハ長調 Op.10
新型コロナウィルス感染拡大の影響により、3月からほぼ3ヶ月間、愛知県内に拠点を置く4つのオーケストラは、演奏の機会を失っています。経済的なことも重要な問題ですが、それと同時に音楽家にとって演奏する場が無いということの歯がゆさ、いたたまれなさは、想像するに余りあるものです。
一方、宗次ホールでは、3月以来100公演以上が中止に追い込まれながらも、6月よりやっと段階的にコンサートを再開し始めました。そこで、オーケストラの演奏活動再開が軌道に乗るまでの間、その楽員さんに“いきなり”出演していただいてはどうか、というのがこの企画の発端です。
タイトルの通り、公演実施発表から1ヶ月足らずの超短期間で“いきなり”開催。チラシも無ければチケットも無し。上演1時間休憩なし。お申し込みは基本的にメールフォームで、というシンプルで“いきなり”かつ“粋な”コンサートを目指します。
◆料金 2,000円
公演当日、入場時に現金または宗次ホールコンサートクーポンで支払い。
(出来るだけお釣りの出ないようご用意ください。)
◆上演時間 約60分(休憩はありません)
◆ご来場のお客様へのアンケート
コンサートはいかがでしたか? 是非アンケートにご協力下さい
▶▶▶アンケートはこちらから◀◀◀
(質問・回答ページが開きます)
◆注意事項
○定員 約150名(感染の状況によって、定員が増減する場合があります。)
○自由席(分散して着席するため、使用できないお席がございます。)
○お客様のご来場状況によっては混雑緩和のため開場時間を早めることがあります。
○お客様から申込時に頂いた個人情報は、万一当館が感染経路となった疑いが持たれた場合
保健所等関係各所に開示される場合がございます。ご了承ください。
○館内ではマスクを正しく着用して頂き、適宜 手洗い・消毒の励行をお願いいたします。
○お申し込みを多数いただいた場合・・・
―定員に達しましたら以降お申し込み受付を終了いたします。
―当日券のご用意は確約できません。事前予約にご協力よろしくお願いいたします。
主催:宗次ホール
企画協力:セントラル愛知交響楽団
7月3日(金)10:00より、専用メールフォームで受付開始。 ※同日同時刻より宗次ホールチケットセンターへの電話・FAX・窓口来店でご予約承ります。
『いきなり♪コンサート』7~8月の他公演の予定
Part 5 7月3日(金)中部フィル:ピアノ三重奏
Part 7 7月16日(木)名フィル:弦楽四重奏
Part 8 7月19日(日)名フィル:ピアノ三重奏
Part 9 7月31日(金)名フィル:弦楽四重奏
Part 10 8月1日(土) 中部フィル:クラリネット&弦楽四重奏
Part 11 8月11日(火)セントラル愛知:ファゴット&弦楽四重奏
Part 12 8月17日(月)中部フィル:弦楽四重奏
Part 13 8月23日(日)愛知室内:ヴァイオリン四重奏
Part 14 8月30日(日)名フィル:弦楽四重奏
Part 6 出演者からのメッセージ
世の中の流れと共に演奏活動も徐々に再開の雰囲気となってまいりました。まずはこの度コンサートを企画いただいた宗次ホールと、何よりお越しいただくお客様に感謝を申し上げます。また、セントラル愛知交響楽団にも沢山のご支援や、公演再開を待ち望む温かいお言葉を頂戴し、今後演奏でお返しできるよう頑張ります。
お客様の前で演奏する機会は4か月半ぶりとなり、音楽家として活動して以来、これほど人と合奏をしなかったことはありません。先日初めてこのコンサートのリハーサルをした際は何年か振りに自転車に乗ったような感覚で、少々反応は鈍いですが身体はアンサンブルの仕方を覚えているものだなぁと思いました。それと同時に音が混ざり合って一つの音楽が出来上がることに背中がゾクゾクとして、改めて人と音楽をできる喜びやありがたみを感じています。
さて、弦楽三重奏はあまり演奏機会の多くない編成ですが、お聴きなじみのあるクラシックや映画音楽、日本の歌、そして弦楽三重奏の名曲ドホナーニのセレナードでその響きの魅力を感じていただければと思います。しばらくは奏者どうし距離をとっての演奏となり、響きに戸惑うことも多いのですが、その試行錯誤も含めて楽しみながら、より良い音楽をできるようにしてまいります。
堀田祐司
プログラムについて
J.S.バッハ:シンフォニアより 第3番
バッハは鍵盤楽器のために2声の”インベンション”と3声の”シンフォニア”を15曲ずつ作った。その中からシンフォニア3番を、3つの声部をヴァイオリン、ヴィオラ、チェロがそれぞれ担当し演奏する。
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 より
バッハが2段鍵盤のチェンバロのために作曲した、アリアと30の変奏からなる変奏曲。バッハが音楽の手ほどきをしたチェンバロ奏者ゴルトベルクが、不眠症のカイザーリンク伯爵のためにこの曲を演奏したという逸話から、この俗称がついたともいわれる。全曲通すと1時間近く要するため、本日はアリア、第1変奏、第2変奏、第30変奏、再びアリア、という抜粋で演奏する。
チャップリン:スマイル
チャップリンの映画「モダン・タイムス」のテーマ曲。のちに歌詞がつけられ、ナット・キング・コールやマイケル・ジャクソンなど多くのアーティストにカヴァーされた。
ガーシュウィン:アイ・ガット・リズム
ミュージカル「ガール・クレイジー」のためにガーシュウィンが作った曲。現在でもジャズのスタンダード・ナンバーとして親しまれている。
ヘス:ラヴェンダーの咲く庭で
2004年に公開されたイギリス映画「ラヴェンダーの咲く庭で」のテーマ曲。映画の中で主人公が弾くヴァイオリン・ソロの録音は、ヴァイオリニスト、ジョシュア・ベルが担当。
日本のうたメドレー(夕焼け小焼け〜早春賦〜夏の思い出〜赤とんぼ〜村祭〜雪)
日本で長く愛される四季折々のうたを、それぞれの楽器のメロディでお送りする。
ドホナーニ:弦楽三重奏のためのセレナード ハ長調 Op.10
ハンガリー人の作曲家エルネー・ドホナーニ(1877-1960)は、指揮者・ピアニストとしてもドイツ・ハンガリーを中心に活躍し、第二次世界大戦後にアメリカに亡命した。作風はハンガリーの民謡や伝統的音楽を取り入れつつも、ブラームスの流れを汲むロマン主義に忠実であった。指揮者のクリストフ・フォン・ドホナーニは彼の孫にあたる。弦楽三重奏のためのセレナードは、ドホナーニ25歳の時の作品で、全5楽章からなる。
Ⅰ. Marcia (行進曲)
Ⅱ. Romanza(ロマンス)
Ⅲ. Scherzo(スケルツォ)
Ⅳ. Tema con variazioni(主題と変奏)
Ⅴ. Rondo(ロンド)
(文:丹沢絵美)
出演者プロフィール
丹沢絵美(ヴァイオリン) Emi Tanzawa
静岡県出身。3歳よりバイオリンを始める。1989年・90年に、スズキメソードの選抜メンバーとしてアメリカ各地で演奏会を行う。93年、日本クラシック音楽コンクール全国大会 中学の部第2位。97年、アジアユースオーケストラに参加し、東アジア各国でツアーを行う。
08年よりセントラル愛知交響楽団ヴァイオリン奏者として活動を行う。東京学芸大学教育学部アジア研究専攻を卒業。これまで、久保田良作、小野岡祐子、高田あずみの各氏に師事
為貝香織(ヴィオラ)Kaori Tamegai
武蔵野音楽大学音楽学部器楽学科卒業、その後桐朋オーケストラ・アカデミーに進学し研鑽を積む。第15回、第17回アフィニス夏 の音楽祭、 クールシュベル夏期音楽祭、シエナ・キジアーナ音楽院夏期セミナー等に参加。これまでにヴァイオリンをG.バデフ、前澤均、萩原耕介、ヴィオラを白尾偕子の各氏に師事。現在セントラル愛知交響楽団団員。
堀田祐司(チェロ)Yuji Hotta
名古屋市立菊里高等学校音楽科、東京藝術大学音楽学部を卒業。第18回和歌山音楽コンクール大学生以上の部第1位。兵庫芸術文化センター管弦楽団に入団、フォアシュピーラーに就任。その後渡独。Cello Akademie Ruteheimにてウェン=シン・ヤンのマスタークラスを受講。ドレスデン音楽大学大学院を卒業。現在は名古屋を中心にソロ、室内楽、オーケストラ等で活動。セントラル愛知交響楽団チェロ奏者。
これまでにチェロを林良一、河野文昭、林俊昭、門脇大樹、ラモン・ヤッフェ、シモン・カルプヘンの各氏に師事。また東京藝術大学在学中にバロック・チェロを鈴木秀美氏に師事。