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演奏家応援企画 第4弾 名フィル×宗次ホール《いきなり♪コンサート》

《緊急企画》名フィル×宗次ホール『いきなり♪コンサート』Part 3 中低弦三重奏

20206/21 (日)
14:00開演 13:15開場

出演者
Wabi Trio 叶澤尚子(ヴィオラ) 佐藤有沙(チェロ) 佐渡谷綾子(コントラバス)
曲目
M.ハイドン:ディヴェルティメント
ボロディン(古橋由基夫 編):だったん人の踊り(歌劇「イーゴリ公」より)
ガーシュウィン(古橋由基夫 編):プレリュードⅡ/バイ・シュトラウス
ロドリーゴ(古橋由基夫 編):アランフェス協奏曲 より 第2楽章
J.ニュートン(古橋由基夫 編):アメイジング・グレイス
メンデルスゾーン(古橋由基夫 編):
 劇音楽「真夏の夜の夢」より さあ輪になって踊りなさい(夜鶯の子守歌)
エルガー(古橋由基夫 編):愛の挨拶
ロンベルク:トリオ・ソナタ ホ短調 Op.38-1

※混雑緩和のため、開場時間を15分早め13:15といたします。ご了承ください。

新型コロナウィルス感染拡大の影響により、3月からほぼ3ヶ月間、演奏出来なくなっている名古屋フィルハーモニー交響楽団。無観客コンサートどころか団員が集まることも困難で、リハーサルすら出来ない日々が続いています。経済的なことも重要な問題ですが、それと同時に音楽家にとって演奏する場が無いということの歯がゆさ、いたたまれなさは、想像するに余りあるものです。

一方、宗次ホールでは、3月以来100公演以上が中止に追い込れていますが、感染の再拡大を懸念しつつ、6月よりやっと段階的にコンサートを再開し始めました。そこで、オーケストラとしての演奏活動再開まで、今しばらく時間を要するとみられる名フィルの楽員さんに“いきなり”出演していただいてはどうか、というのがこの企画の発端です。

タイトルの通り、公演実施発表から1ヶ月足らずの超短期間で“いきなり”開催。チラシも無ければチケットも無し。上演1時間休憩なし。お申し込みは基本的にメールフォームで、というシンプルで“いきなり”かつ“粋な”コンサートを目指します。


◆料金 2,000円
 公演当日、入場時に現金または宗次ホールコンサートクーポンで支払い。
 (出来るだけお釣りの出ないようご用意ください。)

◆上演時間 約60分(休憩はありません)



◆ご来場のお客様へのアンケート


コンサートはいかがでしたか? 是非アンケートにご協力下さい



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(質問・回答ページが開きます)





お申込み後、公演前日の午前中までに宗次ホールより予約確認のメールをお送りいたします。
※宗次ホール @munetsuguhall.com からのメールを確実に受信できるよう設定をお願いいたします。

◆注意事項
 ○定員 約150名(感染の状況によって、定員を増やすことがあります。)
 ○自由席(分散して着席するため、使用できないお席がございます。)
 ○お客様から申込時に頂いた個人情報は、万一当館が感染経路となった疑いが持たれた場合
  保健所等関係各所に開示される場合がございます。ご了承ください。
 ○館内ではマスクを正しく着用して頂き、適宜 手洗い・消毒の励行をお願いいたします。
 ○お申し込みを多数いただいた場合・・・
  ―定員に達しましたら以降お申し込み受付を終了いたします。
  ―当日券のご用意はありません。事前のお申込みにご協力よろしくお願いいたします。

主催:宗次ホール
企画協力:名古屋フィルハーモニー交響楽団


2020年6月14日朝10:00より、予約専用フォームにて受付開始。 ※電話・窓口での予約受付は行いません。ご了承ください。


名フィル×宗次ホール 『いきなり♪コンサート』他の予定


お客様の反応と感染状況をみながら、今後も不定期に開催を計画中!

・6月14日(日)14:00 Part 1  ピアノ三重奏
・6月20日(土)14:00 Part 2 弦楽四重奏
・6月27日(土)14:00 
Part 4 ヴィオラ四重奏
 


Part 3 出演者からのメッセージ



 2月末から6月末までオーケストラで演奏することが困難になり、私達は自宅待機を余儀なくされていました。もちろん、ただ家で休んでいるわけにはいきません。スポーツと同じように、練習を怠れば演奏能力は下がります。いつか本番が再開出来る日に向けて、各々いつも時間がなくてあまり出来ない細かい練習からリモートでのアンサンブルなど、各々工夫して練習していました。しかしアンサンブルがしたい・・・特に中音、低音楽器はメロディーの伴奏を受け持つ役割です。一人でも演奏できますが、バスの良さが際立つのは上声部がいるから。それはオーケストラでの経験を積み重ねて得られる技術で、一人で練習しているだけでは足りないのです。そして一回の本番で得られるものは何時間もの練習分に相当する。それだけお客様と共有したオーケストラの本番での時間は、私達のエネルギーと財産になっています。両方のバランスがいかに大切か、それに改めて気づかせてもらった4ヶ月でした。今回この機会を与えてくれた宗次ホールと楽しみに聴きに来てくださるお客様、また、名フィルへの沢山のご支援と応援に心より感謝申し上げます。

 奏者同士の距離は遠く、お客様へのご不便もおかけしていて、まだまだ予断を許さない状況ではありますが、少しずつ新しい生活へと進んでいけることを嬉しく思います。そしてなによりも、皆様にとって音楽ってやっぱりいいな、楽しいな、素敵な時間を過ごせたなと思っていただけるよう、私達はこれからも音楽を奏でて参ります。

 最後になりましたが、今回この編成での作品を集めるにあたり、名フィルのコントラバス奏者である古橋由基夫さんのお力を沢山お借りいたしました。オリジナルの2作品に加えて、他では聴けない古橋サウンドも是非お楽しみ下さい。

佐渡谷綾子


曲目について


ミヒャエル・ハイドン:ディヴェルティメント
ヨゼフ・ハイドンの弟でモーツァルトの親友でもあったミヒャエル・ハイドン。様々な編成で作曲されたディヴェルティメントの一つにこのヴィオラ、チェロ、コントラバスのトリオがある。当時はヴィオラの名手が多かったそう。アダージョのテーマを持つ6つのバリエーションからなる1楽章、メヌエットの2楽章、短い2部構成の3楽章で作られる。

ボロディン:だったん人の踊り
ロシアの作曲家アレクサンドル・ボロディンの作曲したオペラ『イーゴリ公』の第2幕の曲。ボロディンの最も有名な曲のひとつである。

ガーシュイン:プレリュードⅡ
3パーツからなるピアノ曲の第2部分。ガーシュインらしい、ジャズの要素が入ったテンポの緩やかな作品。

ガーシュイン:バイ・シュトラウス
1936年に登場したミュージカル『The Show Is On』の挿入曲。題名のとおり、ヨハン・シュトラウスのワルツが曲の中に沢山登場する。歌詞も少しだけご紹介。「ブロードウェイなんて嫌い、ガーシュインも下品、そんなの聴いてたら不良になっちゃう、もっとお上品なワルツを聴きたいわ、バンドの人にお願いしましょう、曲はシュトラウスのをねって。」

ロドリーゴ:アランフェス協奏曲より 第2楽章
ギターで有名なアランフェス協奏曲。この作品はスペインとアランフェスの平和への想いを込めて作られ、今回演奏する第2楽章は、病によって重体となった妻や失った初めての子供に対する神への祈りが込められているとも言われている。情緒溢れるメロディーにジャズの要素が入ったアレンジで、オリジナルとは一味違った雰囲気を味わえる作品。ロドリーゴはあまりギターの知識がなかったので、初演のソリストにアドバイスをもらいながら作曲した。

ジョン・ニュートン:アメイジング・グレイス
イギリスのジョン・ニュートン作詞(作曲者不明)の賛美歌。日本で最も有名な賛美歌の一つでグレイスとは神の恵み、恩寵の意味。

メンデルスゾーン:劇音楽『夏の夜の夢』より「さあ、輪になって踊りなさい(夜鶯の子守歌)」
シェイクスピアの原作、メンデルスゾーン作曲の劇付随音楽である『夏の夜の夢』は「結婚行進曲」がとても有名だが、この「ナイチンゲールの子守歌」も度々演奏される。登場人物である妖精の女王ティタニアが眠りにつくときに、家来の妖精たちが踊りながら歌うこの子守唄も爽やかな喜びに満ち溢れている。

エルガー:愛の挨拶
イギリスの作曲家、エルガーが婚約記念に奥様にプレゼントした作品。今回ヴィオラ、チェロ、コントラバスで演奏するが、中音域でのメロディーはとても美しく甘い、ヴァイオリンとはまた一味違った雰囲気をお楽しみいただけると思う。

ベルンハルト・ロンベルク:トリオソナタ Op.38-1
ベルンハルト・ロンベルクの父親はファゴットとチェロ奏者で、最初にベルンハルトにチェロを教え、その才能はベートーヴェンも虜にして、彼のためにチェロ協奏曲を作曲したいと申し出たほど。しかし、自分で作曲した曲を演奏するのが1番だといって断ったそうだ。このトリオソナタはチェロソナタとしても演奏され、ブラームスのチェロソナタ 第1番に強い影響を与えたと言われている。

(文:佐渡谷綾子)


出演者プロフィール


叶澤尚子(ヴィオラ)Naoko Kanozawa
福島県いわき市出身。桐朋女子高校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽部門卒業。在学中ヴィオラに転向。第3回横浜国際音楽コンクール弦楽器部門第1位。2013年よりサイトウキネンオーケストラに参加するほか、PMF、東京・春・音楽祭、小澤征爾音楽塾、小澤国際室内楽アカデミー奥志賀などに参加。ユメニティ直方レジデンスアーティスト。ヴィオラを岡田伸夫、川本嘉子の各氏に師事。現在、名フィル首席ヴィオラ奏者を務めるほか、各地のオーケストラにてゲスト首席奏者としても活動。

佐藤有沙(チェロ)Arisa Sato
東京藝術大学、および同大学院修士課程修了。在学中に渡欧し、リヨン地方音楽院上級課程、ルガーノ音楽院上級課程、およびジュネーヴ高等音楽院修士課程修了。横浜国際コンクール、アレクサンドル・グラズノフ国際コンクール、クレ・ドール国際コンクールなど、国内外のコンクールで優勝、入賞。ソリストとして名フィル、エルサレム・カメラータ、アカデミア・アドリアティカ等と共演。現在、名フィル次席チェロ奏者。

佐渡谷綾子(コントラバス)Ayako Sadoya
東京音楽大学付属高校を経て、東京藝術大学音楽学部を卒業。第15回宝塚ベガ音楽コンクール入賞。第3回秋吉台音楽コンクール コントラバス部門第1位、および総合優勝。小澤征爾音楽塾オペラプロジェクトやPMF等に参加。2015年1月1日より、名フィルのコントラバス奏者として活動、現在首席奏者。今までに永島義男、西田直文、山本修、黒木岩寿、斎藤順の各氏に師事。名古屋芸術大学非常勤講師。


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