演奏家応援企画 第4弾 名フィル×宗次ホール《いきなり♪コンサート》
《緊急企画》名フィル×宗次ホール『いきなり♪コンサート』Part 1 ピアノ三重奏
2020年
6/14
(日)
14:00開演
13:15開場
- 出演者
- カミーユ・トリオ 川上裕司(ヴァイオリン) 新井康之(チェロ) 天野初菜(ピアノ)
- 曲目
- チャイコフスキー(山口景子 編):バレエ組曲『くるみ割り人形』Op.71a より
小序曲、行進曲、トレパーク、こんぺいとうの踊り、葦笛の踊り、花のワルツ
ラヴェル(南聡 編):ボレロ〈2/5ヴァージョン〉
アレンスキー:ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 Op.32
※混雑緩和のため、開場時間を15分早め13:15といたします。ご了承ください。
新型コロナウィルス感染拡大の影響により、3月からほぼ3ヶ月間、演奏出来なくなっている名古屋フィルハーモニー交響楽団。無観客コンサートどころか団員が集まることも困難で、リハーサルすら出来ない日々が続いています。経済的なことも重要な問題ですが、それと同時に音楽家にとって演奏する場が無いということの歯がゆさ、いたたまれなさは、想像するに余りあるものです。
一方、宗次ホールでは、3月以来100公演以上が中止に追い込れていますが、感染の再拡大を懸念しつつ、6月よりやっと段階的にコンサートを再開し始めました。そこで、オーケストラとしての演奏活動再開まで、今しばらく時間を要するとみられる名フィルの楽員さんに“いきなり”出演していただいてはどうか、というのがこの企画の発端です。
タイトルの通り、公演実施発表から1ヶ月足らずの超短期間で“いきなり”開催。チラシも無ければチケットも無し。上演1時間休憩なし。お申し込みは基本的にメールフォームで、というシンプルで“いきなり”かつ“粋な”コンサートを目指します。
◆料金 2,000円
公演当日、入場時に現金または宗次ホールコンサートクーポンで支払い。
(出来るだけお釣りの出ないようご用意ください。)
◆上演時間 約60分(休憩はありません)
◆ご予約方法
本公演は専用申込フォーム(下の方にあります)でお申し込みください。
お申込み後、公演前日の午前中までに宗次ホールより予約確認のメールをお送りいたします。
※宗次ホール @munetsuguhall.com からのメールを確実に受信できるよう設定をお願いいたします。
◆注意事項
○定員 約90名
○自由席(分散して着席するため、使用できないお席がございます。)
○お客様から申込時に頂いた個人情報は、万一当館が感染経路となった疑いが持たれた場合
保健所等関係各所に開示される場合がございます。ご了承ください。
○館内ではマスクを正しく着用して頂き、適宜 手洗い・消毒の励行をお願いいたします。
○お申し込みを多数いただいた場合・・・
―定員に達しましたら以降お申し込み受付を終了いたします。
―当日券のご用意はありません。事前のお申込みにご協力よろしくお願いいたします。
主催:宗次ホール
企画協力:名古屋フィルハーモニー交響楽団
2020年6月6日AM10:00より専用メールフォームで受付(予約可能数に達したら受付終了) ※電話・窓口での予約受付は行いません。ご了承ください。
▶▶▶ご予約はこちらから(申込専用メールフォームが開きます)◀◀◀
定員に達しましたので、予約受付を終了いたしました。ありがとうございました。
名フィル×宗次ホール 『いきなり♪コンサート』他の予定
お客様の反応と感染状況をみながら、今後も不定期に開催を計画中!
・6月20日(土)14:00 Part 2 弦楽四重奏
・6月21日(日)14:00 Part 3 中低弦三重奏
・6月27日(土)14:00 Part 4 ヴィオラ四重奏
Part 1 出演者からのメッセージ & 曲目について
コロナウィルスの世界的蔓延により、私達演奏家はこれまで4ヶ月近い期間に渡って活動の場を失ってしまいました。月並みな言葉ですが、「明けない夜はない」。今まさに、私達は新しい朝を迎えようとしています。それは、これまでの日常とは全く違った朝。しかし私達は、その朝の光を喜びと幸せに満ち溢れたものにする為に、暗くて長い夜を耐え忍んできました。
その夜に、凍えた体を暖める毛布や空腹を満たす温かいスープに代わるものを、ご心配の言葉、温かい声援、そして寄付金や義援金という形で沢山のお客様から頂けたこと、心から感謝申し上げます。これからコンサートが各地で再開されるにあたり、我々演奏家サイドからも、お客様にお願いしなくてはならない様々な事が出てくるで有ろうと思います。ですが、お客様とホール、そして演奏家の三つが『密』に連携する事でソーシャルディスタンスを守り、そこから生まれる《新しいかたちのコンサート》の夜明けを、共に喜び、楽しむ事ができれば、幸いです!
さぁ、今日はその第1弾。先ずお送りしますのは、私、新井康之が名フィル在籍してから、恐らく最も多くの回数を演奏した?で有ろう、チャイコフスキー作曲《バレエ組曲くるみ割り人形から》、数曲をメドレーで。ちなみに上記名フィル最多演奏レコード(仮)は、終曲「花のワルツ」になります。
そして二曲目、えっ?あの大オーケストラで奏でる迫力の《ボレロ》を、たった3人で?しかも打楽器はどうするの?!…ご心配なく、小太鼓は「あれ(?)」で代用します。
本日のコンサートのメインディッシュは、アレンスキー。その名は知らずとも、チャイコフスキーの流れを汲むロシアの作曲家として、近年改めて注目されているメロディーメーカー。その作品の中でも、チャイコフスキーが、親友ルビンシテインの追悼の為に書いたピアノ三重奏曲《偉大な芸術家の思い出に》にならい、チェリスト、ダヴィドフ追悼の曲として1894年に作曲された、アレンスキー最大のヒット曲として知られる《ピアノ三重奏曲 第1番》(後にアレンスキーはチャイコフスキー追悼の弦楽合奏曲《チャイコフスキーの主題による変奏曲》も書いています)。弦楽器が弱音器を付けて奏でる哀愁のメロディが美しい、この作品の中心でもある第3楽章の追悼曲エレジアは勿論の事、足早に過ぎ去る時の流れの渦に翻弄されるかのような第1楽章、打って変わって可愛らしい様相の第2楽章スケルツォ、そして大迫力の終曲など、最後まで聴きどころがイッパイの楽曲になっております。
それでは、60分間、最後までごゆっくりとお楽しみ下さい!
新井康之
チャイコフスキー(山口景子編曲):バレエ組曲「くるみ割り人形」 Op.71a より
小序曲〜行進曲〜トレパーク〜こんぺいとうの踊り〜葦笛の踊り〜花のワルツ
ラヴェル(南聡編曲):ボレロ〈2/5ヴァージョン〉
アレンスキー:ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 Op.32
Ⅰ:Allegro moderato
Ⅱ:SCHERZO(Allegro molto)
Ⅲ:ELEGIA(Adagio)
Ⅳ:FINALE(Allegro non troppo)