1. トップ
  2. 宗次ホール オフィシャルブログ
  3. 企画担当者コラム
  4. 宗次ホール開館15周年...

宗次ホール開館15周年!思いやり溢れるホールをめざして



ブログご来訪、有難うございます。

久しぶりの更新となってしまいましたが、宗次ホールは今年の3月、おかげさまで開館15周年となりました!
(開館は2007年3月29日)2021年には桐朋学園宗次ホール(桐朋学園音楽部門仙川キャンパス内)も完成し、ここ名古屋の宗次ホールも負けずに頑張っています♪

さて、ご存じの方も多いとは思いますが、ここ宗次ホールは【カレーハウスCoCo壱番屋】の創業者 宗次 德二(むねつぐとくじ)が私財を投じて建てたホールです。

「クラシック・コンサートに足を運ぶような人に、凶悪な人や他人を騙してなにか企むような人はいないというのが私の確信です。クラシック音楽を聴いて元気をもらったり、あるいは慰められたり・・・そんな心優しき人が街に増えることで、社会全体もまた「優しい」ものになるでしょう。クラシック音楽の魅力を伝え、広める。そのためには、良質な生演奏に触れていただくことが一番です。それも、心地よい音響を備え、かつ演奏者の息遣いが聞こえるほどの至近距離で楽しめる空間で・・・。」

これはオーナー宗次本人の言葉で、開館15周年にしても変わらぬ信念でお客様をお迎えしております。

「優しい気持ちになってほしい」

この一心で、オーナーの宗次は開館以来毎朝自らゴミ拾いとお花のお手入れをしています。
地下鉄栄駅12番出口からホールを少し過ぎた東新町交差点前までの413メートル。
季節によって様々な花が咲き誇りますが、共通点は「黄色」。
これはCoCo壱番屋のカラーだからです♪

壮大な「ガーデニング」の写真を振り返ってみたいと思います。

さて、これは12番出口がある交差点。2010年の写真です。
緑色に見えるのは、ハイビスカス。



そしてこちらは今年2022年の春に撮影した写真です。
パンジーとミニ水仙のつぼみがとっても可愛い季節でした。



中央分離帯のミニ水仙。
パンジーはたくあんのように立派な花びらでした ^^



これは、栄駅12番出口を出てすぐのところ。2010年時に比べ、今年(2022年)のこのお花の量!



夜のTV塔をバックにすると、また綺麗。
去年の夏、ハイビスカス&青空との組み合わせも素敵でした。



ハイビスカスって、間近で見ると雌しべがビロードのよう。
ただ、場所を変えて植え替えるとすぐに元気がなくなってしまう、繊細なお花です。



冬を経て、頭巾を被っているかのようなチューリップのつぼみが現れたときには、春の到来を感じて嬉しくなりました。
雨の日は、みんな嬉しそう。



フリージアは、そばを歩くだけで良い香り。
ただ茎が細長く倒れやすいので、宗次オーナーが一本一本に支柱を括りつけ補強しました。



12番出口を出てからホールまでの道、黄色いお花達が誘ってくれますように。
そんな宗次の願いです。







今は、マリーゴールドが咲き誇っています。



【やさしさ 親切 思いやり】
この宗次のモットーを私たちスタッフも忘れないように心掛けなければ・・・と改めて思います。

先日とあるコンサートのアンコール中、聴きながら涙をぬぐっているお客様がいらっしゃいました。
ちょうど、母の日にちなんだコンサートでした。
何気ない1曲が、ある方にとってはもう逢えない人との思い出が詰まった作品かもしれないし、
沈んでいた気持ちに少しの光を与えてくれるきっかけとなるかもしれない。
クラシックは難しい、優雅で高尚な、選ばれた人の為の芸術 ではなく、くるしい人たち、弱いものたちの友達でいてほしい。
と、私はそう思います。貧困時代の宗次オーナーが、メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」をはじめてラジオで耳にして、クラシック音楽の虜になったように。

一人でも多くの方が、穏やかな気持ちでホールを後にしてくださいますように。
我々スタッフも日々反省ばかりですが、16年目もどうぞよろしくお願いいたします。


(宗次ホール 廣田政子)


関連記事