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不運?いいえ、幸運! ~音楽家たちに聞く~



 今年もお正月から多くのお客様にご来場頂き、誠にありがとうございます! お客様がたくさんいらしてくださることは大変有り難いことですが、その一方で客席が「密」状態なのではないかと心配されるお声も頂きました。

 現在、政府が示しているイベント開催ガイドラインでは、クラシック・コンサートのようなスタイルのイベントについては観客のマスク着用、十分な換気、消毒液の準備等対策が施されている場合については100%の収容率も可能としています。これを踏まえ、「演奏を聴きたい方がいる限りは、上記のような対策を十分に行ったうえで、少しでも多くのお客様を迎え入れたい」というのが当館の基本的な考えです。

 しかしながら、感染リスクに対する考え方は人それぞれ。そのため、宗次ホールでは収容率100%とはせず、2階席ではソーシャル・ディスタンス配席(1席飛ばし)を維持しております。また、上記のようなお客様のご意見を受け、さっそく本日より、混み具合に応じて1階席の1席飛ばしゾーンを増減し、日によって着席できる席を変更することにいたしました。今年も安心して生演奏を楽しんで頂けるよう、スタッフ一同、努めて参りたいと思います!




 さて、コロナで一変してしまった私達の生活ですが、コロナに心までヤラれてしまうわけにはいきません!
私の体重が増えたのも、コロナのせい!コロナが全部悪い!私は悪くない!(はず。)心まで蝕まれないよう、今日は音楽家たちのポジティブ思考にあやかり、パンデミックの中の「幸運」に目を向けてみたいと思います。

【参考:The Violin Channel “Despite the Difficulties of 2020, What Are You Most Thankful For?”‐困難な2020年に於いて、最も感謝していることは? より抜粋】



フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリニスト)


 何よりも、自分と家族が健康で居られたこと。常に不安と隣り合わせの1年でしたが、35年にも渡る演奏家生活を経て、ずっとやりたかったことにやっと取り組める時期でもありました。まず、トーマス・マン著「魔の山」を読むこと。それからラインシュタイク(ライン川沿いのハイキングルート)を歩くこと。そしてJ.S.バッハのソナタとパルティータに本気で向き合うこと。



メリー・ロー・ファルコーネ(M.L.Falcone会長、クラシック音楽PRスペシャリスト)


 この10か月と少しの間、色々な喪失、個人的な別れなども経験しました。しかし一番感謝していることは、忍耐と強さを持ち続ける大切さを教えられたこと。


ヴァディム・レーピン(ヴァイオリニスト)


 期せずしてサバティカル(長期休暇)期間に恵まれたこと。自分のレパートリーを拡げ、家で過ごす時間の意味とぬくもりに気付くことができました。


サラ・チャン(ヴァイオリニスト)


 去年1年間に私が学んだことは、“小さなことにくよくよしない”ということ。今は医療従事者、エッセンシャル・ワーカー(生活を営む上で欠かせない仕事に従事されている方々)の皆様に本当に感謝をしています。2021年、私は自分に与えられた仕事をしっかりやる。そう楽しみにしています。



ジュリアン・ガルジューロ(ピアニスト)


 苦難、そして困難続きの2020年でしたが、素晴らしいものが生まれたのも確か。これまでになく世界は近くなり、この新しい生活様式を楽しむことを教えてくれた友人、そして家族には感謝しかありません。幸せになるコツが「期待しすぎないこと」だとすれば、私達全員、サイコーの2021年を過ごすこと間違いなしです!


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 そしてこれは皆様共通に感じておられることだと思いますが、生演奏の良さが身に染みてわかった。これは貴重な経験だったと思います。

 話は変わり、当館のオーナー・宗次徳二は「夢を持つな 目標を持て」という本を出していますが、私の2021年の目標は、早寝早起き/本を読む/野菜をたくさん食べる/無駄遣いをしない(小学生並 笑)

 皆様の目標も是非おしえてください!
(ひろた)


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