開催を断念した未発売公演たち
みなさまこんにちは。
写真は、本日行った6月20日の名フィル×宗次ホール「いきなり♪コンサート」Part2 のためのリハーサルの様子から。2mと1.5mの目印がついた紐を用意しまして、演奏者の間隔がガイドラインどおりに保たれ、かつ演奏も不自由なくできる場所を探しているところです。これは感染予防のためなのか、あるいはひとつの演出なのか?? 様々な疑問を抱えながらいまコンサートを開催するためにできること、すべきこと、あるいはしてはならないこと・・・について日々、考えを巡らせています。
さて、営業は再開したものの、コロナの影響の長期化が懸念されることから、昨年末~今年2月にかけて当ブログ内「おすすめ公演」の記事にてご紹介してきたコンサートのうち、いくつかが発売を待たずして、開催を断念することなってしまいました。下記今日(6月15日)現在の確定分です。楽しみにしてくださっていた方も少なからずいらっしゃったと思います。本当に申し訳ございません。そして私ども企画担当者としても残念でなりません。
8月30日 カンタ・トリオ(ピアノ三重奏)
9月4日 イリア・グリンゴルツ(ヴァイオリン)
9月5日 名古屋ギターフェスティバル(ゲスト:マルシン・ディラ)
9月9日 カルロ・アオンツォ(マンドリン)
9月11日 コンソーネ弦楽四重奏団
9月20日 諸戸詩乃(ピアノ)
9月26日 ジョン・健・ヌッツォ(テノール)
9月30日 モーリッツ・ヴィンケルマン(ピアノ)
10月9日 名倉誠人(マリンバ)
11月24日 ベルリン・シュターツカペレ弦楽四重奏団
12月25日 澤クヮルテット(弦楽四重奏)
12月26日 田部京子 ※11月23日に変更(中止になった6月20日の公演で入場可)
海外拠点のアーティストの公演を中心に既に発売されている公演でもまだこれから中止になりそうなものもあります。詳細はこまめに当ウェブサイトをチェックしていただければと思います。ほとんどの中止公演については、これで終わりにしないで、なるべくまた時期を改めて来演の機を伺っていますが、しかし国境を越えての往来が大丈夫、となるのは、日本国内でコンサートホールに定員通りのお客様が入場可能となってから・・・じゃないのかしらと思ったりもして、先は長いかもしれません。
となると、今しばらくは音楽も「地産地消」といいますか、地元のアーティスト、あるいは国内のアーティストを応援することになるのでしょうね。クラシック音楽というといまだに「舶来信仰」的な傾向があったりもするのですが、「こんな素晴らしい演奏家が地元で頑張っていたなんて」と新しく出会う楽しみもあるはずです。宗次ホールは13年、地元の演奏家、若手演奏家を積極的に舞台に送り出して参りましたので、自信を持って断言できます。身近に演奏家が居る、これもひとつの「くらしの中にクラシック」です。是非そんな新しい発見を求めて、コンサートにお出かけいただければと思います。