金川真弓 ヴァイオリン・コンサート

強靭で切れ味の良い無類のテクニックを縦横に操る、胸をすく快演（音楽の友）

前半はモーツァルトとベートーヴェンという、偉大な二人の作曲家のソナタをお届けします。
（まだ2月は春にはなっていませんが）ベートーヴェンの春はとても明るくて、美しいヴァイオリンとピアノの掛け合いをお楽し
み頂ければ幸いです。
後半には、まずバルトークの無伴奏ソナタを演奏いたします。初めて聴かれる場合は少し難しさを感じられるかもしれませんが、
バッハにとても影響を受けた曲で聴き甲斐のある曲です。
そのあとには女性の作曲家の小曲をいくつか演奏いたします。きっと初めて名前を聞かれる作曲家もあるのではないでしょうか。
このコンサートを通して、皆様にご紹介できることを楽しみにしております。　　　　　　　　　　　　　　　　　　金川 真弓

金川真弓（ヴァイオリン）
　2019年チャイコフスキー国際コンクール第4位、2018年ロン＝ティボー国際音楽コンクール第2位入賞および最優秀協奏曲賞を受賞し、一躍注目を集める。
　これまでに、プラハ放送交響楽団、マリインスキー劇場管弦楽団、ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団、フィンランド放送交響楽団、ベルギー国立管弦楽団、フランス国立ロワール管弦楽団、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団等と、日本では、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、東京都交響楽団、京都市交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団、山形交響楽団、広島交響楽団、九州交響楽団に客演し、ハンヌ・リントゥ、セバスティアン・ヴァイグレ、ユーリ・シモノフ、パスカル・ロフェ、アレクサンダー・シェリー、ヒュー・ウルフ、モデスタス・ピトレナス、カーチュン・ウォン、尾高忠明、秋山和慶、小泉和裕、井上道義、広上淳一、飯森範親、川瀬賢太郎等の指揮者と共演している。2022年にはロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団やベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団へデビューした。
　室内楽やアウトリーチでは、トランス=シベリア芸術祭やヴェルビエ音楽祭等に出演するほか、トナリ・ツアーズのドイツ・ツアーに出演した。日本では、シャネル・ピグマリオン・デイズでの公演も好評を得る。
　ドイツ生まれ。4歳から日本でヴァイオリンを始め、その後ニューヨークを経て、12歳でロサンゼルスに移る。現在はベルリンを拠点に演奏活動を展開させている。ハンス・アイスラー音楽大学でコリヤ・ブラッハーに、また名倉淑子、川崎雅夫、ロバート・リプセットの各氏に師事。

ヴィラー・ヴァルボネージ（ピアノ）
　世界各地の著名ホールで演奏しており、ベルリン・フィルハーモニー、ベルリン・コンツェルトハウス、ハンブルクのフリードリヒ・エーベルト・ハレ、ライプツィヒのメンデルスゾーン・ハウス、ローマのパルコ・デッラ・ムジカ音楽堂、ザルツブルク・モーツァルテウムのウィンナーザール等に登場。またこれまでに、ラヴェンナ交響楽団、マジェンタ交響楽団、グロッセート交響楽団、バカウ・フィルハーモニー管弦楽団、マルキジャーナ・フィルハーモニー管弦楽団等のオーケストラと、オヴィデュー・バラン、エンリケ・バティス、クリスティアン・エーヴァルト、アルベルト・マラッツィ等の指揮者と共演している。スクリャービン国際ピアノ・コンクールやシューベルト国際コンクール等、数々のコンクールで入賞を果たす。
　ソリストとしての活動に加えて、室内楽や歌手との共演でも活躍している。2012年よりベロリーナ・アンサンブルのメンバーとして活動し、MDGレーベルからリリースした数々の録音はオーパス・クラシック賞と2度のエコー・クラシック賞を受賞。2015年にリリースされた「エルンスト・ルドルフ：室内楽作品集」ではピアノ・ソロ作品が収録されている。
　マウロ・ミングッツィのもとでピアノを始め、ペルゴレージ音楽院で学ぶ。ピエル・ナルシソ・マージに師事した後、フレスコバルディ音楽院でファブリツィオ・ランツォーニに、サンタ・チェチーリア音楽院でセルジオ・ペルティカローリに、ハンス・アイスラー音楽大学でファビオ・ビディーニに師事。
　2017年よりハンス・アイスラー音楽大学でピアノと室内楽の指導に当たる。