1. トップ
  2. 宗次ホール オフィシャルブログ
  3. 終了公演レポート
  4. 2020.2.9 吉野直子 ハ...

2020.2.9 吉野直子 ハープ リサイタル



宗次ホール4度目のご出演。世界的ハーピスト吉野直子さんの今回のリサイタルは、前半がハープ以外の楽器のために書かれた編曲作品、そして後半はハープのためのオリジナル作品という構成。前半最初はバロックの名曲、パッヘルベルの「カノン」にバッハの「シャコンヌ」。どちらもハープのふくよかな残響がグラデーションのように重なりあって、ふんわりと包み込まれるよう。ブラームスの「間奏曲 Op.118-2」、そしてシューマンの「アラベスク」はピアノのための作品でありながら、ハープで演奏することでまた違う魅力を醸していました。(特に短調に転じた部分の儚さが絶妙!)

後半の吉松隆、ルニエ、ロータ、ヴァルター=キューネの4作は、それぞれにハープの機能性を十分に発揮させた多彩なもの。アンコールには自身もハーピストであったトゥルニエの、いかにもハープらしいグリッサンドが美しい「朝に」と、ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」の2曲。終演後には多くのお客様が舞台に近寄って楽器の写真を撮っていらっしゃいました。



関連記事