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ひだまりの音色 (動画あり)




こんにちは!
本日のおすすめ公演は11月2日(土)11:30開演の
ランチタイム名曲コンサート「ひだまりの音色」です♪
出演者さんから動画とメッセージをいただきました!
ぜひご視聴くださいませ♪


●出演
伊藤舞子(ソプラノ)
本田沙紀(クラリネット)
天野初菜(ピアノ)

●演奏予定曲
◇モーツァルト:メヌエット K.64
◇エルガー:愛の挨拶
◇バッシ:歌劇「リゴレット」の旋律による演奏会用幻想曲
☆ドニゼッティ:歌劇「シャモニーのリンダ」より “この心の光” 
☆プッチーニ:歌劇「ジャンニ・スキッキ」より “私のお父さん”
☆リスト:愛の夢
○メンデルスゾーン:歌の翼に 
○シューベルト:岩の上の羊飼い
○シュポア:「6つのドイツ歌曲」より“2つの歌”

※順不同です

◇=クラリネット&ピアノ
☆=ソプラノ&ピアノ
〇=ソプラノ&クラリネット、ピアノ

******************

ソプラノの伊藤舞子さんは、当館とTV愛知の共同プロデュースによる
プロコーラスユニット「CoCoRoni(ココロニ)」のメンバーとしても活躍中です。
(ココロニについてはこちら
ココロニの中でも主旋律やソロを任されることが多い彼女は
中心メンバーとして、非常に頼もしい存在です。


上の動画でも演奏されている
シューベルト:岩の上の羊飼い

クラリネット、ソプラノ、ピアノ、といえば
まず一番に取り上げられる作品ともいえます。

動画では抜粋されていますが、最後のメッセージにもある通り実際の演奏時間は10分くらいかかります。
げげげ・・・となってしまう方もいらっしゃるかと思いますが
曲の内容を知っているのと知らないのとでは、
10分の過ごし方が違ってくると思うので、少しだけ予習をしてみませんか?

予習してみたい!という方はぜひ以下をご一読ください♪


まず、歌の意味をご紹介いたします。

♪♩♬*~♪♩♬*~♪♩♬*~

一番高い岩の上に立ち
深い谷間を見下ろし そして歌う時

深くて暗い谷間からはるかに
深淵のこだまが舞い上がる

遠くへと私の声が響くほど
明るくこだまは私のところへ返ってくる
下の方から

私の恋人はとても遠くに住んでる
だから私はこれほど彼女に熱く焦がれているのだ
あの彼方へ


深い悲しみに私はやつれ果てた
私から喜びは去ってしまった
この世で私の希望は消えて
私はここでひとりぼっちなのだ

こんなに焦がれて森の中をこの歌声は響き
こんなに焦がれて夜の中を響き渡る
すべての心を歌は天国へと向かわせるのだ
不思議な力で


春が来るのだろう
春は 私の喜び
もう 私はすっかり
旅立ちの準備ができている

♪♩♬*~♪♩♬*~♪♩♬*~


この作品は、大きく分けて3つの部分からなります。

アルペンホルンを連想させる音で幕を開ける冒頭。
つづく、クラリネットとピアノによる序奏は、
歌詞にある情景「一番高い岩」や「深い谷」を表すように
広い音域で上向、下降を繰り返し、牧歌的に奏でられます。
続いて登場するソプラノも先ほどのクラリネットの旋律に倣い、情景を明るく歌います。
「ヨーデル」を連想させる跳躍音型が度々登場し、印象的です。


情景を歌うのどかな場面は転じて
主人公・羊飼いの「孤独」を歌う短調に変わります。
ヨーデルのような音型は影を潜め、同じ音が続いたり、長い音が多くなってくるので、
そろそろ「眠くなってきた…」という方もいらっしゃるかも!?
しかしですね・・・
この中間部では、羊飼いの心の痛みを歌う表現力や、息の長いフレーズが求められ
歌い手の本領が発揮される聴きどころです!
ひっそりと対話するように挟まれるクラリネットの響き、
繊細なピアニッシモで歌われる高音が美しく響きます。
ぽつねんとクラリネットの音がこだまのように響いたかと思うと・・・


いよいよラストスパート!
この先は説明不要?かもしれませんが・・・せっかくなので手短に♬
冒頭の牧歌的な空気を感じさせつつ、細かな音で駆け上がっていく音型が繰り返され、
春への期待が歌われます。
そして、ソプラノとクラリネットが呼応し、
畳み掛けるように決然としたクライマックスを迎えます。
***********************************

いかがでしたでしょうか?
「岩の上の羊飼い」を全曲通して聴いてみたいな、と思われた方は
ぜひ11月2日(土)11:30宗次ホールへお越しくださいませ!


お待ちしております!


















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