チェロは歌う!
秋らしい気候になってきましたね!
今週末には大型台風の上陸が予想されています。全国各地の皆様どうかお気を付けてお過ごしください。
今日は、10月19日(土)に開催される
おすすめのランチタイムコンサートを紹介いたします♪
10月19日(土)11:30開演 11:00開場 ¥1000(自由席)
「チェロは歌う!」
出演
福本真琴(チェロ)
福本真弓(ピアノ)
プログラム
大中寅二: 椰子の実
日本の歌 「秋」メドレー 七つの子〜里の秋〜赤とんぼ
黛 敏郎 : 文楽〜独奏チェロのための *チェロソロ
カザルス : 鳥の歌
リムスキー=コルサコフ(1844-1908) : 熊蜂の飛行
ピアソラ : アヴェ・マリア、リベルタンゴ
ラフマニノフ : ヴォカリーズ *ピアノソロ
リスト : 愛の夢 第3番
パガニーニ : 「エジプトのモーゼ」の『汝の星をちりばめた王座に』による序奏、主題と変奏曲
福本さんご姉妹からもメッセージをいただきました!
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「4度目の出演となる福本姉妹です。
今回はクラシックの名曲に加え、日本の歌や、タンゴ 等、バラエティに富んだプログラムをお届けします。
チェロとピアノの息の合った演奏で、芸術の秋を堪能しに、ぜひ足をお運びください。」
*演奏者プロフィールはこちら
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ほっこり落ち着く日本のうたから始まり、
日本を代表する大作曲家、黛敏郎の「文楽 BUNRAKU」へと続きまます。
今日はこの「文楽」について、少しご紹介したいと思います!
黛敏郎は1929年生まれ。(オードリー・ヘプバーンと同い年!)
昭和39年から「題名のない音楽会」の司会を長年務めたことで
彼の名をご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
「ゴジラ」のあの独特な音楽を作った作曲家 伊福部昭(いふくべあきら)にも作曲を師事していました。
音楽の世界ってなんだか広いようで狭いですよね。
この日演奏される「文楽」では
チェロなのにまるで三味線の音色を思わせるような奏法が
随所に散りばめられています。
過去に演奏会で使用した解説を引っ張り出して来たので
ご興味のある方はご一読ください。
解説
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この作品は1960年、当時31歳の黛が、倉敷の大原美術館の開館30周年を記念して作曲したもの。フランス留学を経験して、前衛的な手法を身につけた黛が、東洋、そして日本の音楽とその経験を融合させて「涅槃交響曲」のような大作を発表していた時期に当たる。この「文楽」もまた日本の三大芸能のひとつである「文楽(人形浄瑠璃)」の世界を、西洋楽器であるチェロにリダクションしようという試みである。文楽のストーリーを語る義太夫節の太夫と三味線の二役を1提のチェロで表現している。最初は切場(きりば)の三味線のヲクリを模した旋律で始まる。撥弦楽器である三味線を模したバルトーク・ピチカート(弦を指板に当ててベンベンという音を出す)で始まって、太夫が語り始める部分に入って弓を用いる。徐々に高潮し、最後は技巧を凝らしたまさに「斬り込み」とでも言うべき凄まじい弓さばきでクライマックスを演出する。
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チェロってこんな音が出せるの!?
新たなクラシックの一面をのぞいてみませんか♪
そして、昨年福本ご姉妹にご出演いただいた際の演奏動画も
このブログをご覧の方限定で公開しちゃいます!
しっとり美しい「クライスラー:愛の悲しみ」
高揚感のあるはつらつとしたメロディと、ドラマティックな展開が魅力の
「メンデルスゾーン:チェロソナタ第2番より第1楽章」
ぜひご視聴くださいませ♪