2/28 島田真千子&北谷直樹 デュオリサイタル
島田真千子さんと北谷直樹さんの初顔合わせ、今回1回限りのリサイタルが終演。
島田さんが「ただただCDで聴いて、このチェンバロ奏者は只者じゃない」と確信して、憧れていたというのが北谷さん。昨年バッハの無伴奏ソナタ&パルティータ全6曲連続演奏会を成し遂げたあと、次なる目標として「同じバッハのヴァイオリンとチェンバロのためのソナタをまたこの宗次ホールで全6曲演奏したい!」と次なる目標を掲げ、そしてその時に共演するチェンバロ奏者として名前を挙げたのがこの北谷さんでした。
とはいえ北谷さんは15歳で日本を離れて以来ずっと欧州生活。なかなかすぐには共演までは無理だろう思っていたところ、北谷さんのから「こんどちょっとだけソウルに行くので、そのついでに名古屋まで行きましょうか」と。島田さんにその話を伝えた所、このリサイタルのために1週間北谷さんの住むチューリッヒに行って一緒にリハーサルをすると即決されて、そして今日を迎えました。
すでにリハーサルで音楽の方向性が同じだと意気投合したお二人。最初のバッハからして強固な一体感が感じられ、2曲目のルイ・クープランの組曲で...は、北谷直樹というチェンバロ奏者の超越した才能が爆発。客席に衝撃が走った所で、前半最後のヴェラチーニのヴァイオリンソナタで大輪の花火がドカンドカンと打ち上がってもう止まらない。最後はスカッと突き抜けてイタリアの青空へ。
後半のタルティーニは、もはやバロックではなく「ロマン派」を超えてロマンティックに。そこからイザイの無伴奏ヴァイオリンソナタで時の流れを超え、現代の作曲家ラザールの色彩豊かなバレエ組曲。これがまた秀逸な作品。
「バロックじゃない。バロック・ポップ・ミュージック」と北谷さん。チェンバロとヴァイオリンが奏でる呆れてしまうほど幅の広い音楽にノックアウトされた2時間・・・でした。
そして終演後、「来年にはいよいよバッハの6曲だね!」と。ご期待ください。
( 宗次ホール公式facebook より)
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