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音響講座開催しました


5月3日の第1回目と合わせ、22日(木)には
広め隊隊員様向け音楽講座の一つ
「宗次ホールの音響の秘密を探る 〜音って何だ?!〜」の開催日。
レジュメ

昨年の広め隊発足時より続く同講座も今回で6回目となり
講座の内容も回を追う毎に進化を遂げております。
※ クラシック音楽広め隊、隊員向け講座についてはこちら!

前半は、「ヘルツ」で表される目では見えない音の正体について。
音叉や波形を表す映像を使って探ります。
音叉

そして、数値で表示されながらも脳の働き心の動き環境の違い
によって全く違って聴こえてくる「音」の不思議を色々な場面に
当てはめながら紹介しました。

ピアノの調律では
「イタリアの空のような明るい音にしてほしい」などの要望に
応えるには、、、、、耳と経験を基に仕上げます。
とか

音はメッセージとしても使用されるため
電車の発着信のメロディなどは、その土地に縁のある曲が使われ
同じ駅でも路線が違えば、オケ版、ピアノ版などの違いがあるそうです。

毎日聞いていれば、意識せずとも刷り込まれますね。などなど。

そしてより気持ち良い音を聞くための重要な要素「響き」について
以前の講座では、
楽器の位置を遠くにしたり、近くにしたり横を向いたりすると
どう違って聴こえるか?を実際に音を出して試しましたが
今回は、同じ音を残響なし、残響1秒、残響2にすると
どう違うか?を試しました。

以前の講座ではなかった事がもう一つ。
今回は、ちょうど講座の直前まで行われていたコンサートで
ピアノの屋根(フタ)を取り外した状態で演奏されていたので、
その取り付け作業をみていただきました。
蓋登場待ち
屋根なしのピアノの目の前に集まっていただき・・・

ピアノ蓋登場
上手扉より、「ピアノの屋根」登場!

ピアノ蓋
かなりの重量の為、スタッフ4人がかり(内、3人は女性スタッフ)で息を合わせて作業。

ピアノねじ
最後にちょうつがいに芯棒を入れて固定。
これも、その日の湿気などにより微妙にズレがでるため
場所に合わせて上から押したり、前から押したりの微調整で合わせます。。

屋根を取り外したとき、また長さの違うつっかえ棒を使い分けて
屋根が半開の時、全開の時。音の響きと強さが変わります。
演奏者の弾き方の癖によっても変わりますが、ソロなのかアンサンブルなのか
はたまた伴奏で使用するのか。屋根の開け方ひとつとってもその効果は様々。

恒例の
1.いろんな席での、音の聴きくらべ。

音試し2 音試し
この聞きくらべは、いつも1階席ばかりだったけど2階もいいね。
満席でなければ自由席コンサートの時にも試してみようか。
と新たな発見が多いようです。

2.プチ演奏家体験
楽器演奏

毎回ステージに上がり、実際に楽器に触れていただいております。
スラスラと曲を演奏する方にびっくりしたり。
おっかなびっくり触ってみたら、鳴ったよ。とにんまりする方など
様々ですが、皆さん楽しんでいる模様です。

今回は、もう一つ
団体でご利用の経験がある方にはお馴染みですが
「舞台袖」をチラリと見学していただきました。
舞台袖


来場された隊員様のアンケートより ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
☆私はこの講座が楽しいのでお友達を誘って2回目です。
 映像や色々な物を使って詳しく分かり易くより進化しています。
☆ 初めて2階席へ行きました。
 音もいいし、ピアノの形の美しさもわかり、柵も透明なので
 曲に集中できるなあと思いました。
☆ 調律についてのお話はとても勉強になりました。
 家のピアノは毎年調律していますが、こんな秘密があったとは。
☆ 1度受けた講座だった。としまったと思いましたが
 もう一度聞く事でより深く体感することができました。



今期隊員様向けの「音響講座」は本日で終了となりますが
●知ればナルホド面白い「コンサートができるまで」
● 歴史と作曲家の人生から紐解くクラシック音楽
は、まだまだ順次開催予定です。

「クラシック音楽広め隊」の活動にご興味のある方はこちら
第4次隊員様は 7月15日(火) 18:00まで 受付中です。


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