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チェコフィル三重奏団&佐藤和子(10/24の公演レポート)


10月24日にはチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者2名を含む
「チェコ・フィルハーモニー弦楽三重奏団」と、
昨年も同様にチェコ・フィルメンバーとシューベルトの「ます」を演奏した
名古屋出身のピアニスト、佐藤和子さんとの共演でした。


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リハーサル風景。
オール・ドヴォルザーク・プログラムです。
それぞれがばらばらに練習されているときにはあまり気にならないのですが、
こうして合わせてみると、
まさに誰かが「チェコ・フィルの弦は絹のような音がする」と言っていたのが
正にその通り!と納得の音色でした。
細かな気泡が混ざったような・・・
「シュワー」という音が聞こえてきそうな、独特の響きです。

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最初に演奏されたのは、今回のツアーのために編曲されたという
ドヴォルザークの名曲をメドレーにした
「ドヴォルザーク・ファアンタジー」。
スラヴ舞曲、弦楽四重奏曲「アメリカ」、新世界などなど・・・
数々の名旋律をヴァイオリンのオタ・バルトシュさんがリードしながら奏でます。


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そしてピアノ三重奏曲 第4番 「ドゥムキー」。
この編成のための曲としては、定番中の定番でしょう。
チェロが大活躍する曲です。
オーケストラで首席を務めるフランティシェク・ホストさんの
節回しが絶品でした。

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後半はピアノ四重奏曲 第2番。
ヴィオラの「月曜日春男さん」こと
ヤロスラフ・ポンヂェリーチェクさんが大活躍。
(チェコ語でポンヂェリーは「月曜日」、ヤロは「春」なんだそうです。)
ドヴォルザークはヴィオラ奏者でしたね。

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記念撮影をして・・・

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ホールの記念色紙にサインを頂きました。
(ポンヂェリーチェクさんが書き込んでいる傍で
 ホストさんとバルトシュさんがああだこうだと言ってるところ。)


昨年6月の初共演を終えてから、
佐藤さんもチェコ・フィルメンバーも
また宗次ホールで共演したいと仰っていただいて
この日のコンサートが実現しました。
派手さはないかもしれませんが、心にじわっと来る「室内楽の醍醐味」を
しっかりと伝えてくれる・・・そんな演奏会だったと思います。
来年はチェロのフランティシェク・ホストさんが単独で来日することが決まっていますので
また詳細をそのうちお伝えしたいと思います。


(スタッフ/にしの)


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