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10月15日 エフゲニー・スドビン ピアノリサイタル


10月の名古屋フィルハーモニー交響楽団定期演奏会で
見事なラフマニノフのピアノ協奏曲を演奏したエフゲニー・スドビンさん。
ロシア出身ですが、ソ連崩壊の社会混乱の中、ベルリンに移住し、その後イギリスで学んでいます。
今日、音楽家として世に出るためには、
ほとんどの場合が国際的なコンクールで華々しい結果を残して・・・ということが多いのですが、
スドビンさんはスカルラッティ、そしてハイドンの録音が
欧州の批評筋の絶賛を集めて脚光を浴びて世に出た、という経緯の方です。

そのスカルラッティを含め
初来日時の演奏の様子など、スドビンさんを招聘している
音楽事務所「ユーラシック」さんのサイトで聴く事ができます。
ユーラシック/エフゲニー・スドビン特集ページへ

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名古屋に到着してから名フィルとの共演の日も欠かさず5~6時間はピアノに向かっていたという
スドビンさんです。名フィルさんとの共演が終わったあとも、ずっとピアノを弾いていたそうです。
今日も朝11時前にはホールに入り、練習していらっしゃいました。

驚くのは、スカルラッティやハイドンのような曲でも
(しかもCDに録音するくらいこれまでに何度も弾いているにも関わらず)
倍くらいのゆっくりとしたテンポから練習をスタートすること。
ひたすら基礎からさらっていらっしゃいました。

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プログラムはスカルラッティから始まり、ハイドン
そしてドビュッシー、リスト、メトネル、スクリャービン・・・と
ほぼ全てスドビンさんの最も得意とするところの作品が並びました。

ほとんど無駄のないしなやかな動き。
そして宙を舞うように美しい音・・・。
後半の難曲でも颯爽と余裕を持って弾いていきます。

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終演後のサイン会です。残念ながらお客様は少なかったのですが、
CDはよく売れました。本番が終わるまでは見られなかった笑顔のスドビンさん。

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ホールにもメッセージを頂きました。

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最後に気に入ってくださった当館のスタインウェイとともに。

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(スタッフ/にしの)


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