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エリザベート王妃国際コンクール アンドレイ・バラーノフさん優勝!


既に各種報道で日本国内でもニュースになっており
ご存知の方もいらっしゃると思います。

ベルギー・ブリュッセルで開催された
エリザベート王妃国際コンクール、ヴァイオリン部門にて
日本の成田達輝さんが2位を受賞しました。
同コンクールについては
「三大コンクールのひとつ」という報道もありました。
(言わずもがな、チャイコフスキー、ショパンの両コンクールとともに、
 という意味合い。)
何をもって三大というのかはともかく、しかし
そこで高い評価を得た出場者のその後の活躍をみれば
コンクールの格式としてはトップクラスにあることは間違いないでしょう。

成田さんのヴァイオリン部門の入賞は
日本人としては堀米ゆず子さん(1980年)、戸田弥生さん(93年)が優勝、
諏訪内晶子さん(89年)が2位入賞という結果に続くものだそうです。
(ソース:毎日新聞)

また優勝はロシア出身のアンドレイ・バラーノフさん。
彼は、これまでの記事でもお伝えしている通り、
宗次ホール代表、宗次徳二より貸与された楽器で今回チャレンジし、
見事に栄冠を手にしました。

過去のエリザベート王妃コンクール関連記事
コンクールに挑戦中(5/7)
ファイナル進出!(5/14)

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◆写真左から:バラーノフさん/宗次代表/青木美樹さん(ピアニスト)

宗次代表との出会いは昨年7月、当館に来演したとき。
その卓越した演奏に驚き、
「本当にこの楽器で今演奏したのか?」と疑いたくなるほど
酷い状態の楽器に更に驚いて、その場で楽器の貸与を決めました。

baranov2011-2.jpg
◆写真:昨年7月21日宗次ホールにて

昨年の当館への来演は、元々予定されていた仙台公演が
震災の影響で中止されたために急遽企画されたものでした。
来日そのものを見合わせるアーティストも多い中、
仙台では難しいかもしれないけれども、
とにかく日本に行って弾きたいというバラーノフさんの強い意向から
当館で「スイーツタイムコンサート」(午後のリーズナブルなコンサート)としてであれば、と
企画招聘することになったのでした。

また、そもそもバラーノフさんと宗次ホールをつないだのは
過去2度当館に出演しているクス弦楽四重奏団です。
メンバーの一人が、バラーノフさんの仙台公演がキャンセルになり
困っていることを知って
「名古屋のムネツグなら何とかしてくれるかもしれない」と
バラーノフさんにアドバイスしてくださったのです。

本当にこれらの不思議な偶然の重なりには
ただただ「ご縁を頂いた」という以外に言いようがありません。

 + + + + + + + +

さて、これまでにもお知らせしておりますとおり
今年もまたバラーノフさんが7月に来日します。
招聘は仙台国際音楽コンクール事務局。
7月2日の「仙台市市制施行123年記念コンサート」に出演することがメインイベントです。
チラシはこちら

バラーノフさんは2007年の仙台国際音楽コンクールで第4位を受賞
その結果が悔しく2010年にも同コンクールに再挑戦して前回を上回る第2位を受賞。
2度の挑戦における熱演に仙台のクラシックファンは強い印象を受けたといいます。

そして同時に楽器の貸与を受けて1年。
節目に宗次ホールにも帰ってきて演奏会を行います。
前回はスイーツタイムコンサートでしたが、今回はリサイタルです。

同時に昨年も準備期間が少ない中、チャリティーコンサートとして取り上げてくださった
静岡文化芸術大学の学生さん有志による演奏会を、浜松でも開催します。

7月6日(金) 18:45開演 宗次ホール 下記チラシ参照
7月7日(土) 15:00開演 浜松:静岡文化芸術大学講堂 情報はこちら

アンドレイ・バラーノフ(表)blog


今回のコンクールの結果を受けて、当ホールにも問い合わせが続々と寄せられております。
自由席ではありますが、チケットをお早めに確保されますことをお勧めいたします。

(スタッフ/にしの)


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