マリア・フォシュストローム アルトリサイタル(5/27)
昨年4月に予定されていながら
震災によるスウェーデン政府の渡航自粛勧告と、旅行保険の対象外通告から
キャンセルのやむなきに至ったこの企画。
約1年越しでようやく開催の運びとなりました。
前半は、シューベルトと
演奏者お2人の母国、スウェーデンの作曲家ペッテション=ベリエル、そして
ノルウェーのグリーグの歌曲。
後半は30分を超す大作、マーラーの「大地の歌」から「告別」を中心に。
とくにこの曲はピアノも大変な難物。。
楽譜上は特に技巧的なわけではないのですが、不協和音の響かせ方、
中央のペダルの使用法
(ある音を弾いてから中央のペダルを踏むと、その音だけ余韻が残るようになる)など
通常のピアノ演奏を超えた微細な要求がなされています。
そこは歴戦練磨の歌曲伴奏スペシャリスト、マッティ・ヒルボネンさんの独壇場でした。
実はマッティさん、マリアさんの歌曲解釈(修辞法)の先生でもいらっしゃるんだそうです。
このシューベルトの楽譜、年季がすごい!
サイン会ではじっくりじっくりお一人ずつお話をしながら・・・
ポスターとともに。
同じ内容の公演(25日の洗足音楽大学での公演)について
評論家の東条碩夫さんが感想をブログに上げていらっしゃいます。⇒こちら
この後、空港にて今回の日本ツアー最後の夕飯にお好み焼きを食べたいと
お店に入ってご満悦でした。
この味は絶対スウェーデンで流行ると思う、とのことです。
(スタッフ/にしの)