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バロックオーボエの植野真知子さんとチェンバロ工房へGO!


先日、フランス在住のバロックオーボエ奏者、植野真知子さんが
宗次ホールにいらっしゃいました。

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植野さんはバロックオーボエ奏者
そしてフランスのバロック音楽の専門家としては日本の第一人者。
世界のトップレベルにあるパリの古楽オーケストラ「ルーブル宮音楽隊」や
「レ・ザール・フロリサン」のメンバーとして活躍するほか
定期的に日本に帰国しては
主宰する「ソレイユ・ルヴァン」というバロック室内楽グループで
演奏活動を継続中。

ルーブル宮音楽隊の演奏
植野さんの姿も見えます。

今回の来訪は、今年の11月の「ソレイユ・ルヴァン」の宗次ホール公演計画のため。
植野さんが「これ以上は無い!」と断言するベストメンバーはこの4人。
 
 トラヴェルソ: ジャック=アントワーヌ・ブレッシュ
 バロックオーボエ: 植野真知子
 ヴィオラ・ダ・ガンバ: 西谷尚己
 チェンバロ: 大塚直哉

公演日は 11月10日(土) 18:00開演
料金、発売開始日等は追ってご案内します。

この4名でこれぞ、というブルボン王朝を華やかに彩った
フランスのバロック音楽を存分にお聴き頂くプログラムを計画中です。

今日は、宗次ホールに打ち合わせのためにやってきたのですが、
話がまとまって、ついでに名東区に工房を構える
チェンバロ制作者、安達正浩さんにお会いしようと出かけることに・・・・

安達さんといえば、4月1日の「2台チェンバロ・コンサート」でもお世話になっています。
写真の向かって左側、黒に金のシノワズリー調のチェンバロが安達さんの手によるもの。

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安達さんと植野さんは、ずいぶん昔にパリでお会いして以来だったそう。
お互い思いがけない再来を喜び合っていらっしゃいました。
(奥が植野さん、右の後姿が安達さん、
 左はちょうど工房に楽器の調整のために来ていた
 歌手でオルガン製作もされる石井さん。)

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ついでに工房の中を見せていただきました。
まだ無垢な状態のチェンバロの鍵盤。木の香りがします。

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これは設計図でしょうか。
脚の部分のスケッチも。

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大小様々なカンナ。

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こんな貼紙も。

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11月の演奏会でも、安達さんの楽器が登場する・・・かも?


ただでさえ演奏が難しいオーボエの
それも更に輪をかけて難しいバロックオーボエを選んだ植野さん。
どうしてそれを選ばれたのかを伺うと、
バロックの響きに魅せられてしまって、もうモダンには戻れません、とおっしゃる。
バロックオーボエを吹くと、
沢山のキーがごちゃごちゃと付いて改良された現代のオーボエは
「おもちゃ」のような感じがする、とまで仰る!

演奏は至難の業、でもその業を超えたところに
平均的にほどほどの音が出るように改良された現代の楽器では
到底出せないような音色を出すことが出来るんだそうです。

そんな風に丁寧に音楽と向き合っている植野さんのお人柄は
こちらのブログでも紹介されています。

11月の演奏会。また詳細が決まりましたら随時報告します。
お楽しみに!


(スタッフ/にしの)


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