スタインウェイピアノの点検
宗次ホールが所有する2台のピアノのうち
スタインウェイピアノの保守点検が行われました。
調律師さんのかばんを拝見!
道具がぎっしり。
ドライバーは柄が長いものが多いですね。
左から二つ目は弦を巻きつけたピンを調節するもの。
調律といえばこれですね。
右のトンカチは頭が小さい特別仕様。
今日メインの作業は、弦を叩くハンマーの頭の接着を調整すること。
まず鍵盤をバラして・・・・
気になる部分のハンマーの頭(フェルトの部分)を引っこ抜きます。
ごらんの通り、小さな万力をつかってひねると
すぐに取れます。
取れると本体側はこんな感じ。
頭のフェルトはこんなふう。
接着には“にかわ”を使います。
ヴァイオリンなど弦楽器の接着にも使われている自然の素材です。
合成の接着剤よりも、このほうがくっついたときに丈夫であるだけでなく、
再接着がしやすいのだそうです。
ふだんはこんなふうに固形ですが・・・
専用のヒーターに入ると溶け出して水あめのようになるので
これを練って・・・
塗ります
そして再び接着
乾かして完成
当ホールでのスタインウェイピアノの使用回数は年間200公演近く。
楽器は生きもの・・・
こうした点検は、コンディションを保つためには欠かせません。
(スタッフ/にしの)