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スタインウェイピアノの点検


宗次ホールが所有する2台のピアノのうち
スタインウェイピアノの保守点検が行われました。

調律師さんのかばんを拝見!
道具がぎっしり。

st_tenken6.jpg

ドライバーは柄が長いものが多いですね。
左から二つ目は弦を巻きつけたピンを調節するもの。
調律といえばこれですね。
右のトンカチは頭が小さい特別仕様。

st_tenken7.jpg

今日メインの作業は、弦を叩くハンマーの頭の接着を調整すること。
まず鍵盤をバラして・・・・

st_tenken10.jpg

気になる部分のハンマーの頭(フェルトの部分)を引っこ抜きます。

st_tenken11.jpg

ごらんの通り、小さな万力をつかってひねると
すぐに取れます。

st_tenken8.jpg

取れると本体側はこんな感じ。

st_tenken9.jpg

頭のフェルトはこんなふう。

st_tenken5.jpg

接着には“にかわ”を使います。
ヴァイオリンなど弦楽器の接着にも使われている自然の素材です。
合成の接着剤よりも、このほうがくっついたときに丈夫であるだけでなく、
再接着がしやすいのだそうです。
ふだんはこんなふうに固形ですが・・・

st_tenken1.jpg

専用のヒーターに入ると溶け出して水あめのようになるので
これを練って・・・

st_tenken4.jpg

塗ります

st_tenken3.jpg

そして再び接着

st_tenken12.jpg

乾かして完成

st_tenken13.jpg

当ホールでのスタインウェイピアノの使用回数は年間200公演近く。
楽器は生きもの・・・
こうした点検は、コンディションを保つためには欠かせません。


(スタッフ/にしの)


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