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鈴木秀美のガットサロン&スイーツタイムコンサート


4月16日、17日と連続して行われた
鈴木秀美さんの室内楽公演のレポートです。
今回は弦楽五重奏をメインに据えたプログラムでした。

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リハーサル風景・・・
15日に尾道での演奏会を行っているのですが、単なる確認に留まらない
活発な議論と細かな練習が繰り返されました。
鈴木秀美さんは練習中も身振り手振りを交えてメンバーの音楽の方向性をまとめていきます。

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鈴木秀美さんのチェロにはエンドピンがありません。
エンドピンを使用し始めたのも19世紀の終わりごろ。
今回取り上げるモーツァルトやボッケリーニの時代には
まず間違いなくエンドピン付のチェロは存在していません。
その時代の響きを再現しよう、というのも「鈴木秀美のガットサロン」ならでは。

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舞台袖に置かれたチェロ。
弓の先の形も現在のものと微妙に違っています。
楽器の側面にはアルファベットで何か書いてあります。
あとで伺ったら「世界を満たすまで・・・」というような意味だそうで。

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この飴色のニスの美しいこと!

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本番です。ガット弦のなんとも言えない響きがホールに広がります。

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休憩中も演奏者は舞台袖でチューニングに余念がありません。

鈴木秀美さん曰く
「ガット弦は多彩な音が出せる反面、温度湿度の影響を受けやすく、
調弦にとても気を使います・・・でもその手間隙は音色には替えられない、
簡単で安定したものが良いのか、あるいは
面倒でもより優れた価値を求めるのか、という
その人の“生き方の選択”でもある」とのこと。

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翌日は、ハイドンの弦楽四重奏曲「ひばり」を題材に
ハイドンの人生やガット弦を使った「当時の楽器」についてのレクチャーを交えた
スイーツタイムコンサート。
意外と知られていないハイドンにまつわる情報
たとえば「ハイドンは最初歌手だった」など、面白いお話が次々と。

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16日の終演後のサイン会の様子です。

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宗次オーナーと。

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今年は秋にも宗次ホールで「鈴木秀美のガット・サロン」の開催が決定!
11月14日(水)18:45開演 です。
内容はブラームスの弦楽六重奏曲を第1番、第2番両方とも一度に楽しめる贅沢なプログラム。
もちろんチェロは2台ともエンドピンありません!
ファースト・ヴァイオリンには佐藤俊介さんを迎えます。
6月中旬よりチケット発売予定。詳細は来月下旬までお待ち下さい。


(スタッフ/にしの)


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