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ヤマハピアノ保守点検(2)


(1)からの続きです。


さて鍵盤がなくなると、木枠と鍵盤を固定するピンだけが残ります。

yamahatenken8.jpg

真鍮のピンを磨き上げます。

yamahatenken10.jpg

外したハンマーの部分もしっかり掃除機でホコリを払います。
こうして縦にしているとピアノの一部に見えないですね・・・

yamahatenken13.jpg

さて、鍵盤を元に戻しましょう。

yamahatenken11.jpg

鍵盤に取り付けられたネジも磨き上げます。

yamahatenken12.jpg

ハンマーを鍵盤の上に載せてハンマーの位置をひとつひとつミクロン単位で調整しています。

yamahatenken14.jpg

これで点検も終わりです。

yamahatenken1.jpg

このヤマハのグランドピアノは早速
3月10日の「アルトゥール・ピサロ ピアノリサイタル」で使用されます。
もう一台の当館のピアノ、スタインウェイの方が確かに使われる頻度は高いのですが、
ピサロさんはヤマハピアノが大好きなんだそうで。

私もホールを借りたいという方に「どちらのピアノが良いですか」と
しばしば訊ねられるのですが、こればかりは良し悪しではなく「好み」の問題だと思います。
レクサスGSとメルセデスの違いとでも言いましょうか。
どちらも高級車であることには変わりはありませんから。

宗次ホールの2台のピアノについて
様々な奏者の方の意見と私の耳で聴いた感覚を総合すると、
ブリリアントで弾き手がコントロールしやすいヤマハ、
取り扱いは難しいが、奏者次第では実に多彩な陰影を出すことが出来るスタインウェイ、
と言えるのではないかと思います。

話がそれました。
とにかく3月10日は
ショパンの前奏曲24曲、そして練習曲24曲、計48曲を2時間で弾ききる
ピアノファンにはたまらないチャレンジングな演奏会です。
是非、調律師の技術力とともにお楽しみ下さい!!


(スタッフ/にしの)


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