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北欧?魅惑のスウェーデン楽器、ニッケルハルパ


スウェーデン・・と聞いて思い浮かぶものってなんなのでしょうか?
最初に、優雅で壮大なヨーロッパの大自然の情景というイメージが強く浮かんできます、
そうそう、ノーベル賞の授賞式が行われるのもスウェーデンですね・・・あれ?もう浮かばない?スウェーデンの事何も知らない!!

突然のスウェーデンのお話、その理由はというと、
2月10日のMIDFM76.1FMラジオ局のアフタヌーンジョッキーという番組に、フィドル奏者の大森ヒデノリさんが出演しスウェーデンの文化を演奏を交えながらお話してくださったからなのです。

大森ヒデノリ打ち合わせ
          ADの方と打ち合わせ

大森ヒデノリさんは、フィドルという楽器の第一人者。
楽器としてはフィドルとヴァイオリンとは同じといってもいいのですが、ヴァイオリンがクラシック音楽で使われるのが主流の中、フィドルは民族音楽やフォークミュージックに根付いて、用途や演奏スタイルに違いがあります。大森さんが番組中に引用を用いてこう説明しておられました。

“ヴァイオリンは歌うがフィドルは踊る?”


大森
              放送風景

この言葉が語るように、フィドルは舞踊にも深く関係していることがわかります。
大森さんはもちろんフィドル奏者でもあるのですが、ニッケルハルパという楽器の演奏者でもあるのです。
ニッケルハルパという楽器、皆様にはご想像できますでしょうか?
私にとっても、今回初めて出会った楽器ですごく新鮮でした。
この、今日のブログのタイトルにもなっているニッケルハルパという楽器は北欧、スウェーデンのウップランド地方に伝わる民族楽器の一つで、弓を使って演奏する弦楽器なのですが、ヴァイオリンなどの弦楽器とは違い、指で弦を押さえながらではなく指板部分についている鍵盤のようなものを押しながら音を調節し、もう片方で弓を引き演奏するといった少し独特なスタイルの楽器なのです。

大森
        これがニッケルハルパです
 最初に楽器を見てイメージしたのは“海賊船”でした。

演奏スタイルだけではなく、ニッケルハルパの魅力はなんといってもその音色。
まろやかで柔らかく、哀愁の漂うどこか懐かしい響きにとても癒されました。
それは多分、古くからその土地に伝わる民族文化を吸収し人々を包んできた音色だからではないでしょうか。

大森さんが演奏される“ポルスカ”。
どういった曲かという私の素朴な疑問に、“ポルスカ”とはスウェーデン語で“ポーランドの”という意味があり、その名の通り、ポーランド文化の影響を強く受けている3拍子の舞曲スタイルで、村々により異なるので、曲のタイトルには“○○のポルスカ”というように、村の名前が入っていると、とても丁寧に説明してくださいました。

DJの方の質疑一つ一つに丁寧に答え、時にはユーモアなトークを繰り広げる大森さんのお人柄あふれるお話を伺いながら、スウェーデン音楽はもちろん、文化にもとても興味が湧きました。

大森
      番組終了後DJの篠崎友華里さんと

宗次ホールでは3月13日土曜日のお昼から、<スウェーデン、美しき北欧音楽の調べ>と題しまして、大森ヒデノリさんはもちろん、和田記代さん(ピアノ) 向野由美子さん(メゾ・ソプラノ)をお迎えしてスイーツタイムコンサートを開催しております。
音楽だけでなく、第一部では大森さんのとても解り易くて楽しいお話や、会場ではスウェーデンの雑貨やスイーツなどもご用意しております。
私同様、もっとよく北欧の事を知りたい!と思っていただいた方は是非、宗次ホールで、心に染み渡る北欧の音楽や文化に触れる小旅行にお出かけになってはいかがですか?

大森

   (スタッフ/お)


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