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【2018年1月おすすめ公演(4)】1/20 辻本玲 チェロリサイタル


伝統を引き継ぎながらも、
自分の感じたものを表現したい


(辻本玲、本人インタビューより)



辻本 玲 チェロ 須関 裕子 ピアノ


1月20日(土)18:00開演 3,500円(学生2,100円) [指定]

 
 



「最近では、奇抜さや新しいことをすることに重きが置かれている演奏も沢山あります。

しかし、僕は、作品がどのように弾かれるべきかを考え、巨匠達から受け継がれてきた伝統を引き継ぎつつ、その枠組みの中で自分自身が感じたものを表現したいと思っています。」


そうお話する辻本さんは、宗次ホールでもすっかり常連の演奏家さん。

五嶋みどり氏や各種メディアからも大絶賛されるその腕はホンモノ。


辻本さんは現在、宗次が代表を務めるNPO法人イエロー・エンジェルより1724年製作のアントニオ・ストラディヴァリウスを貸与されていますが、この楽器についてこんな風にお話されます:

「煌びやかで、華やか。ある意味で、チェロっぽくないとも言えるような艶々した美しい音色が独特です。

もちろん、低弦は深い音なのですが、A線は本当に特徴的。

元々、僕自身も艶々した音色が好きでしたが、このチェロを弾くようになってからは、なお更、艶やかな音を出そうとしています。

ちょっと、ヴァイオリンチックかもしれませんね。

渋いチェロだと、こういう音はできないと思います。

楽器のもつキラッとしたものを理解して、そういう方向で弾いていこう。

チェロの良さを引き出していこうと思っています。」

この楽器も、最初のうちは音量があまり出なかったり、弾き方が今イチわからなかったりと、扱いが大変だったそう。

暴れ馬のような感じだったと仰います。

それを1年程かけて少しずつ自分好みに調整され、だんだんと良い感じに馴染んできた、とお話しされます!

素晴らしいですね!

「今では、この楽器のおかげで演奏テクニックの引き出しが増えました。

名器に恥じない音を出していきたいです」とも。
 


ピアノを弾くわけではないけれど、ピアノにはずっと憧


れをもってきた、という辻本さん。

例えばこの日演奏されるヤナーチェク「おとぎ話」はロシアの詩人ヴァシーリー・ジュコーフスキー(1783-1852)による「皇帝ベレンデイの物語」という詩に基づいていて、皇太子イワンをチェロが、許嫁である王女マリヤをピアノが表現していると言われている、冒頭からとても美しい曲です!

須関さんのピアノとの掛け合いが楽しみですね!



辻本玲(表)




辻本玲(裏)



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