2020.3.7 フィリップ・コパチェフスキー ピアノリサイタル
この公演を最後に、宗次ホールは3/25まで、ヴァイオリンコンクールを含むすべての公演・イベントを中止しておりました。毎日開催していたコンサートがなくなるといかに時間がゆっくりと流れているように感じられることかと・・・改めてこの写真を久しぶりに目にしてそんな気持ちになりました。つい20日ほど前の公演だったことが信じられません。そしてその間にも世界は変わってしまいました。
コパチェフスキーさん、10代の頃から演奏の仕事で家族を養っていたそうです。ですので、ちょっとやそっとのことでは揺るがない強いメンタルができている、と。日本でのツアーも半数がキャンセルになってしまい、はからずも最終日となった当館の公演。一切の迷いのない的確な打鍵。考え抜かれた選曲・配曲でショパンの深みを表現。アンコールではこんな状況の中でコンサートに足を運んでくださったことに対するお客様への謝辞と、最近亡くなった恩師ドレンスキー先生を偲んで、とのアナウンスの後に、リストの2曲と、恩師の師匠ギンズブルクが編曲したグリーグ「ペール・ギュント」から「朝」を。