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2011.11.15 ヘンシェル弦楽四重奏団



ドイツの音楽一家ヘンシェル・ファミリーの姉弟、モニカ、クリストフ、マルクスの3人と、やはり音楽家系に生まれ育ったチェリスト、マティアス・バイヤー・カルツホイ氏によって結成され、今年活動25周年を迎えたドイツの名門 ヘンシェル弦楽四重奏団。数年前に次男坊のマルクスが飛行機での移動が出来なくなって以降、第2ヴァイオリンは様々なゲストプレイヤーを迎えていましたが、このほどデンマーク国立響の首席奏者でもあるテレサ・ラ・クールさんのレギュラーとしての加入が決定。テレサさんはこれまでにも単発でゲストに招かれたことがあり、一緒に演奏することが初めてではなく、まるで「ヘンシェル家の妹」のように、自然にその席に収まっていらっしゃいました。

リハーサルでは全く通して弾くことなく、4人のうち一人が代わる代わる客席に降りて響きを確認するなど、細部のチェックのみ。ところが本番はリハーサルとは全く違う雄渾な演奏。情熱的に(ほとんど演奏中片足は浮き上がってしまうほど)歌う第1ヴァイオリン、どっしりと支えるヴィオラ、チェロ。その間で絶妙の橋渡しを行う第2ヴァイオリン・・・という、カルテットの理想形がそこにありました。





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