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2019.10.20 酒井淳&クリストフ・ルセ



名古屋出身のチェロ&ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者(そして最近は指揮者としても大活躍)の酒井淳さんが、長年熱望していた、フランスの巨匠チェンバロ奏者、クリストフ・ルセさんとの日本での共演がついに実現。パートナーでもあるマリオン・マルティノさんの賛助出演を得て、ルイ14世に仕えた不世出のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、マラン・マレの作品を集中的に取り上げる、意欲的なプログラム。ある意味渋いプログラムですが「これを待っていた!」というバロック音楽ファンが全国から結集していました。ねっとりとしたガンバの響き、ふくよかに広がるまさに「華麗なる」チェンバロの響き。時間の流れが変わったような2時間ほど。間に挟まれたルセさんのチェンバロソロも惚れ惚れとするような色彩の妙。終演後のサイン会は、酒井さんの地元の知人友人も多数詰めかけ、賑やかに盛り上がっていました。

ちなみに、ルセさんがソロを演奏前に、楽器から部品を取り出して何かされていましたが、これは弦を弾く「爪」の滑りをよくするべく鼻の脂をつけていたのだ、とのこと。この日のチェンバロの爪はプラスティックではなく、本物の鳥の羽を使用していたそうで、天然素材には天然の脂が最適ということですね。











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