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2019.9.30 アレクセイ・リュビモフ



来年、75歳になるのを機にコンサートホールからの引退を宣言しているロシアの巨匠。
ソビエト時代は現代音楽の最前線にいて、政治に翻弄されたことも。
ある時を境に全く逆に時代を遡って、チェンバロやフォルテピアノに集中して取り組み、
この分野ではロシアの第一人者となった「鍵盤の仙人」。
そんな彼がたどり着いた境地のようなモーツァルトの音楽を聴こうと
月曜の夜にも関わらず東から西から、遠方よりファンが集結。
舞台から放たれた音がすべて客席に吸い込まれていくように感じるほどの
聴衆の集中力を感じた2時間でありました。

アンコールはシューベルトの即興曲とショパンの舟歌。
帰りの新幹線に間に合うかを気にしながらの慌ただしいサイン会でしたが、
リュビモフさんは「今日は今回のツアーで一番の出来だった!
本当にいいホールといいピアノだった」と上機嫌でありました。





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