2019.9.28 須川展也 サクソフォンリサイタル
日本を代表するサクソフォン奏者 須川展也さん宗次ホールで3年ぶりリサイタル。
前半はバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータから。
サクソフォン1本でバッハを演奏するのは無理があると思ってしまうのですが、
須川さんの手にかかると時として二人で演奏しているのではないかと思うほど
豊かなサクソフォンの倍音の重なりの中で、単音のはずなのに和音のようにも聴こえ・・・。
後半はピアノの小柳美奈子さんが入って
サクソフォン奏者なら避けて通れないという定番、ボザのプルチネルラとアリア。
そしてアメリカの作曲家オルブライトのアルトサクソフォン・ソナタ。
最後は須川さんが初演して以来、世界中のサクソフォン奏者たちによって広く演奏されている
吉松隆作曲の「サイバーバード協奏曲」をピアノと打楽器とのトリオ版で。
打楽器は東京佼成ウィンドオーケストラ時代の同僚でもある山口多嘉子さん。
多数のシンバルや鈴を駆使して音楽にスパイスを効かせつつ、
この壮大なコンチェルトを宗次ホールの小さな空間で再現。
ピアノやサクソフォンに自然にマッチする絶妙なバランス感覚には
須川さんも「さすが山口さん!」と大絶賛。
アンコールとしておなじ吉松隆さんの「融けていく夢」を
ウィンドチャイムのキラキラした音とともに奏でで終演。
終演後のサイン会は多くの学生さんやファンの方々で盛り上がっていました。
須川さんと小柳さんは来年7月にトルヴェール・カルテットでも来演が決定。
また詳細はウェブでお知らせいたしますので、お楽しみに!