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第3回宗次ホール弦楽四重奏コンクール 山田弦楽四重奏団へのインタビュー


2016年9月に行われた第3回宗次ホール弦楽四重奏コンクール。
2日間のマスタークラスのあと、3日目に本選が行われました。
本選で演奏した各カルテットに、演奏の直後に舞台裏でお話を伺いました。
その様子を、8回にわたってお伝えします!

本日ご紹介するのは、
山田弦楽四重奏団
の皆さんです。



山田弦楽四重奏団


 

Q. 演奏を終えて、いかがですか?
A. (4人で顔を見合わせて)ま、でも、楽しかったかな。
この2日のレッスンでやったことを、本番でもやってみました。挑戦した部分もあり、ドキドキはしたんですが、出せたところもあり、出せなかったところもあり。失敗しても失うものはないので、思い切ってやれました。

 

Q. 弾いていて、どのように楽しかったですか?
A. ホールの響きがいいし、ホールの響きを楽しむことができました。お客様が入って、マスタークラスとはまた違う感じの響きになりました。弾きやすかったです。
お客様はみんな優しくて、矢代秋雄の弦楽四重奏曲は現代曲だから、受け入れられるかな? どうかな? と思っていましたが、みなさん熱心に聴いてくださって、嬉しかったです。コンクールだから、じーっと見られるのかなと思っていたけど、演奏会みたいに聴いてくれて嬉しかったです。

 

Q. マスタークラスはどうでしたか?
A. 正直なところ、ただでレッスンが受けられるなんて、ありがたくて。
音の指導だけでなく、考え方をいろいろ提示してくださって、そういう考え方があるのかって思ったことは多かったです。
百武先生には大学で教えていただいているのですが、原田先生、レメシュ先生は初めてでした。カルテット自体の第一印象を教えて下さるので、普段教えて下さっている先生はもうあたりまえになって気づかないところを、端的にパッと言ってくださって、あ、そういえばそうかと思うところもありました。
それに、ハイドンに対する苦手意識がなくなりました。音が出るようになりました。ハイドンって楽しいんだなって。書いてある通りに守らなきゃ怒られる的な感じがあったんですが。もっとやりたいことをやっていいんだ、自由に弾いていいんだ、もっと遊んでいいんだよって。そう大人しいグループじゃないのに、どこか大人しくなってたんですね。

 

Q. 今後に向けて、ひとことお願いします。
A. マスタークラスの2日が終わって、本番があって、すごい勢いで吸収したことを、これから少しずつ咀嚼して、ろ過して、自分たちのものにしていきたいです。10月6日のエマージングコンサートにも生かせることがたくさんありました。とりあえず10月6日ですね、頑張ります!




山田弦楽四重奏団

 

 

【プログラム】

ハイドン:弦楽四重奏曲 ハ長調 作品74-1;Hob.Ⅲ-72
矢代 秋雄:弦楽四重奏曲

 

【メンバー】

山田 貴子 やまだ たかこ (ヴァイオリン)
和田 有里奈 わだ ゆりな (ヴァイオリン)
西尾 結花 にしお ゆか (ヴィオラ)
小野江 良太 おのえ りょうた (チェロ)

 

2013年6月、愛知県立芸術大学の学生により結成。日本人作曲家を中心とした近現代作品を主に取り上げ、精力的に活動している。学内選抜者による「室内楽の夕べ」コンサートに2年連続で出演。これまでに百武由紀、花崎薫の各氏に師事。


 






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