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心に響く日本の抒情を歌う・・・ CoCoRoni(ココロニ)第10回 昭和のうた


こんばんは。
今日の栄は台風一過で急に暑くなりました☀
九州南部と関東甲信が梅雨明けしたそうですね。
栄は、明日も暑くなりそうです。
熱中症には気をつけたいですね。

先月の話ですが、
コーラスユニットCoCoRoni(詳しくはこちら)に関する記事がいくつか新聞に紹介されていました!

太平洋戦争の学徒出陣でお亡くなりになった作曲家の鬼頭恭一さんの未発表曲を、
なんとココロニが、次回の公演で初披露します!!!

心に響く日本の抒情を歌う・・・
CoCoRoni(ココロニ)第10回 昭和のうた
午前の部 8/11(火) 11:30開演 11:00開場
午後の部 8/11(火) 15:00開演 14:30開場


栄で生まれ育った鬼頭さんは、東京音楽学校(現 東京芸術大)在学中の
1943年に海軍航空隊に入隊し、
終戦間際の1945年7月にロケット戦闘機「秋水」に乗り込むために、
茨城県の霞ヶ浦航空隊で過酷な飛行訓練をしていて墜落死をされたそうです。
(悔しくもそれは、終戦の17日前だったそうです。)

鬼頭さんは訓練中も作曲を続けていたそうですが、楽譜が残されているのは、
歌曲『雨』と、器楽曲『鎮魂歌(レクイエム)』だけなんです。

今回は、戦前の作曲家らを研究している
元名古屋フィルハーモニー交響楽団員の岡崎隆さんから呼びかけがあり、
ココロニの戦後70年企画公演で『雨』を披露させていただくことになりました。

『雨』は、原曲のままソプラノソロで、成田七香さんが歌います。

『雨』 作詞;不詳 作曲;鬼頭恭一
(うたいだし)
たちばなの真白き花に
はつ夏の小雨けむりて
(後略)


『雨』は、南方で戦死した兵士の遺骨を受け取った女性の悲嘆を綴った作品です。
うたいだしは、初夏の情景ですが、中間部で一転し、激しい曲調へと変わります。

この歌詞は、当時、婦人雑誌に掲載されていた女性の詩を鬼頭さんがみつけ、
感銘し、曲をつけたそうです。
この詩を書いた女性のことを考えると胸が痛みますね。。。

戦争は生死にかかわることですから、あってはならないと思います。
戦争のための訓練で命を落とす若者がいたという事実を、
もっと深く受け止めなければならないと思います。

鬼頭さんも生きていれば、もっと音楽を楽しむことが出来たんですよね。。。
もっと素晴らしい曲をたくさん残してほしかったと思います。

今を生きる私がしたいことは戦争ではなく、平和を願って、音楽とともに生きることです。
これからさきもずっと、よりよい未来を残していきたいと願わずにいられません。

というわけで、8月11日は、みなさまとともに、ココロニとともに、
心が震える時をわかちあえたら、嬉しいです。

ココロニの午前の部は完売間近です。
午後の部もかなりお席が残り少なくなってきています。
みなさまのご予約をお待ちしています。

(宗次ホール 横山深雪)


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