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「ベストコンサートランキング2014年度」ご応募の皆様のレビュー&感想より


♪「ベストコンサートランキング2014年度」は、
お客様に昨年度聴いたコンサートの中で、
楽しかった!感動した!コンサートについて
自由にレビュー&感想を書いて頂く、という企画。

心に残った公演3公演を選んで書いて頂く“3公演版”と、
1年間に聴いたすべての公演について書いて頂く
“全公演版”の2種類のフォーマットにより、
2015年3月にレビュー&感想を募ったところ、
たくさんの方からご応募を頂きました。

書くために思い返せばそのコンサートの感動がよみがえってくる…
これもコンサートの楽しみ方の一つではないでしょうか。

今回はご参加頂いた方のレビュー&感想から一部をご紹介いたします。

他の人はどんなコンサートに行っているんだろう…
気になっていたけど行けなかった…
など、レビューから見えてくる情報の数々。

次回この演奏家が出演するときはチェックしよう!など
今後のコンサート選びのご参考にもどうぞ。


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■4月8日「大江戸バロック J.S.バッハヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ 第2夜」
会場:近江楽堂(東京オペラシティ3階)
出演:桐山建志(バロック・ヴァイオリン)、大塚直哉(チェンバロ)
絶品の1曲:J.S.バッハ:アリア(アンコール)

桜が舞い散る夜にぴったりの雅な響き。
一瞬にしてバッハの世界に惹き込まれた。
チェンバロの左手側にほぼ背を向けるようにヴァイオリンが立ち、
2人がハの字になる配置。
チェンバロの右手と左手そしてヴァイオリン、
という3声部が良いバランスでクリアに聴こえ、
バロック・ヴァイオリンの柔らかな音色が存分に味わえた。
(栃木県・かのんさん)




■6月9日「幻のバリトン・トリオ」
会場:宗次ホール
出演:ライナー・ツィパーリング(バリトン)、
   若松夏美(ヴィオラ)、鈴木秀美(チェロ)

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このコンサートは始まる前から不思議な楽器に聴衆は興味津々。
どんな音色か楽しみにしていましたが、3人がのりのりで、ぴったり息の合った演奏で、
とてもひきつけられました。  
(名古屋市守山区・ひろこさん)




■7月26日「名フィル ♯415定期演奏会」
会場:愛知県芸術劇場コンサートホール
出演:小山実稚恵(ピアノ)、ドヴォジンスキ(指揮)、 名フィル
絶品の1曲:ショパン:ピアノ協奏曲第1番

小山さんのピアノが素晴らしい。宝石のような輝く音色、
それでいて深みのある表現力。
ここ数年の名フィル定期の中でも出色の演奏である。
小山さんのCDの名演奏が心に蘇ってきた。
指揮者もメリハリの効いたサポートでピアノとオーケストラが
一糸の乱れもなくものの見事にぴったり合っていた。  
(名古屋市昭和区・やまさん)




■10月3日「京都市交響楽団第5回名古屋公演」
会場:愛知県芸術劇場コンサートホール
出演:広上淳一(指揮)、京都市交響楽団
絶品の1曲:マーラー:交響曲第5番

何といってもマーラーの交響曲第5番第4楽章(アダージェット)
が聴き応えがあり、全体として、とても切ない雰囲気ですが、
サビの部分で弦楽器の響きわたる音色は、
まるで新緑の森林を爽やかな風が通り過ぎて行くように
私の耳元を心地良く横切って行きました。
(指揮者とオケが“あうん”の呼吸で『チーム・広上』です!) 
(一宮市・ポリアンナ・Eさん)




■10月15日「ラヴィニア・マイヤー ハープリサイタル」
会場:宗次ホール
出演:ラヴィニア・マイヤー(ハープ)
絶品の1曲:エイナウディ:瑠璃

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とにかくハープのイメージが変わりました。
コンサートで聴いた全曲どれも素敵で惹きこまれました。
特に後半の曲はCDで1ヶ月くらい毎日聴いても飽きませんでした。
次回もぜひコンサート楽しみにしています。 
(名古屋市東区・ますださん)




■10月27日「旅するマリンバ」
会場:宗次ホール
出演:岩崎愛子(マリンバ)、福井理恵子(ピアノ)
絶品の1曲:シューマン:トロイメライ

マリンバの演奏会は初めてなので
低音の響きに「エッこんな音なの!」とびっくり。
目をつむって試験的に演奏された低音の曲もうっとりするくらいでした。
構成もよく、演奏者のセンスの良さがうかがえます。
またマリンバ演奏が聞きたいと思う程でした。
他のお客様も「今日は良かったね」という声が聞こえました。
誘った方も大変喜んでいました。
(知多市・みつさん)




■11月9日「ゲヴァントハウス・カルテット」
会場:長久手文化の家 森のホール
出演:ゲヴァントハウス・カルテット
絶品の1曲:ベートーヴェン:「ラズモフスキー第3番」Op.59-3

出演者も良いしプログラムが素晴らしい。
ハイドンの「皇帝」、メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲第6番などベスト。
開演が15:00と明るい内に家に帰れて感動が消えないといった利点がある。
(名古屋市中川区・もとさん)




■11月19日「ジャン=フィリップ・コラールピアノリサイタル」
会場:宗次ホール
出演:ジャン=フィリップ・コラール(ピアノ)
絶品の1曲:フォーレ:ノクターン、舟歌

自分好みのキラキラ光るような美しいタッチの音色。
まさにフランスの”粋”を体現したようなピアニストだと思いました。
(名古屋市中川区・もとさん)




■12月8日「ヴァイオリンとピアノで綴る心に響く名曲たち」
会場:サクラヒルズ川上別荘(岐阜県各務原市)
出演:中川香(ヴァイオリン)、金澤みなつ(ピアノ)
絶品の1曲:サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン

ランチ付でたったの3,900円。
素敵な会場で演奏後のおいしい食事…と付加価値を入れての1位。
電話の予約がとりづらいのが難。  
(名古屋市東区・さくらさん)




■1月4日「不明」
会場:マドレーヌ寺院(パリ)
出演:不明(編成:ソプラノ、ヴァイオリン、弦楽四重奏)
絶品の1曲:ヴィヴァルティ:「四季」より

気楽な感じの始まりで名曲づくし。
弦楽四重奏の伴奏で歌われるソプラノは本当のマリア様のよう。
5曲程の後、ヴァイオリンのソリストが奥から現れ、指揮をしながらの「四季」はお見事。
魔法使いのようなアンコールも素晴らしかったです。
(知多郡・みやさん)




■1月11日「名古屋シンフォニア管弦楽団第66回定期演奏会」
会場:愛知県芸術劇場コンサートホール
出演:名古屋シンフォニア管弦楽団

前半のクルミ割り人形(抜粋)は、良く知っている曲ばかりで、
とても楽しく聴かせて頂き、
後半のラフマニノフの交響曲第3番は知らない曲でしたが、
その迫力と美しさに圧倒されました。
演奏している方々が本当に音楽を愛していらっしゃるということが
伝わってきただけではなく、レベルもかなり高いと、
素人ながら感じました。
(一宮市・かずみさん)




■1月26日「第14回ルービンシュタイン国際コンクール 入賞者ガラコンサート」
会場:宗次ホール
出演:アントニー・バリシェフスキー(ピアノ) 他

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ピアノで音楽をこんなにも表現できるのにビックリしました。
すべてがすばらしかったです。
ジョルジュ・リゲティという知らなかった作曲家の作品。
こんなにもすばらしく弾くとは!!      
(名古屋市緑区・つとむさん)




■1月30日「名フィル ♯420定期演奏会」
会場:愛知県芸術劇場コンサートホール
出演:ブラビンズ(指揮)、スーザン・ブロック(ソプラノ)、
   リチャード・バークレー=スティール(テノール)、
   小鉄和広(バス)、名フィル
絶品の1曲:ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」より第1幕

久しぶりに名フィルの良い演奏を聴いた。
ワーグナーの楽劇、《ニーベルングの指環》から「ワルキューレ」の第1幕では、
ジークリンデ役のスーザン・ブロック、
ジークムント役のリチャード・バークレー=スティール、
フンディング役の小鉄和広の圧倒的な歌唱が、聴き応えがあった。        
(名古屋市名東区・はらださん)




■2月15日「冬の旅」
会場:宗次ホール
出演:河野克典(バリトン)、関本昌平(ピアノ)
絶品の1曲:春の夢(「冬の旅」第11曲)

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シューベルトの冬の旅から始まった50余年の音楽鑑賞歴。
でも冬の旅の生演奏を聴くのはこの時が初めてでした。
CDで聴くホッターもフィッシャー=ディースカウも素晴らしいですが、
この日の河野さんの歌も絶品でした。
目をつぶって聴いていると、まるで自分も冬の荒野を彷徨っている感じがして
「冬の旅」という作品そのものが心にも染み渡りました。  
(三重県亀山市・みきおさん)




■3月3日「名古屋クラシックフェスティバル フィルハーモニア管弦楽団」
会場:愛知県立芸術劇場コンサートホール
出演:エサ=ペッカ・サロネン(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団 
絶品の1曲:シベリウス:交響曲第2番

フィンランド出身のマエストロの(指揮)棒と心理的効果もあって、
耳慣れた「シベ2」だが、フィンランドの湖や森を思い浮かべるような
深い感覚を味わった。
(三重県桑名市・たくさん)




■3月11日「シューベルト~ピアノトリオの夜会~」
会場:宗次ホール
出演:植村太郎(ヴァイオリン)、北村朋幹(ピアノ)レオニード・ゴロホフ(チェロ)
絶品の1曲:シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調 Op.100 D929

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ピアノ三重奏曲第1番と第2番、甲乙つけがたい素晴らしい曲。
植村太郎さんは宗次ホールオリジナルレーベル公開録音コンサートでの演奏で
いいな~と思ったのでこのコンサートのチケットを購入。
トリオの音それぞれが響きあって、
どっぷりロマン派の音色に浸って幸せな時間を過ごせました!      
(丹羽郡・やすさん)




■3月16日「中桐望ピアノコンサート」
会場:宗次ホール
出演:中桐望(ピアノ)他
絶品の1曲:ショパン:ノクターン 遺作(アンコール)

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若きピアニストに伝えたい。
生半可な気持ちでショパンを弾こうとする前に、先ずは中桐望を聴くべきだ。
彼女のショパンへの愛、想いは本物だ。
純粋に、直向に音楽に全てを捧げているからこそ、伝わるものがある。
彼女を聴かずしてショパンを語れないという日が近い将来、来る。            
(稲沢市・ひろさん)




■3月20日「さくらの花びらコンサート」
会場:宗次ホール
出演:長尾春花(ヴァイオリン)、村田千佳(ピアノ)
絶品の1曲:サン=サーンス:ワルツ形式の練習曲による奇想曲 Op.52-6

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宗次エンジェルヴァイオリンコンクールで優勝し、
ヴィンテージ・ヴァイオリンを貸与されていたアーティストの演奏と
自分が撮影した写真とのコラボレーションは最高に興奮しました。

ロビーで提供されていた掛川茶の製法が世界農業遺産として登録されていることや、
世界農業遺産のことも知ることが出来て大変面白く楽しい演奏会でした。

また、伴奏されたピアニストの村田千佳さんの演奏をこの1年で3度聴きました。
最初は応援しているチェリスト新井さんと宗次ホールでの共演、
2度目は名古屋大学で開催されたシンポジウムでの演奏で。

シンポジストとして学長や大学教授とトークし、
堂々とご自分の意見を発言されているお姿は
力強いピアノ演奏に通じるものがあると感心しました。     
(名古屋市南区・あまのさん)



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「たった3公演では書き足りない!」と
1年間に聴いたすべての公演にレビューを書いてくださった方の
“全公演版”は、宗次ホール公式ホームページでご紹介しております。
こちらもどうぞ。

この「ベストコンサートランキング」来年も企画されるかも!? しれません。
これから聴くコンサートの中で心に残った公演について、
今後もぜひレビューを書いて楽しんで頂ければ幸いです。


宗次ホール企画担当/日比美和子


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