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4月29日 川口兄弟インタビュー


4月29日(水・祝) スイーツタイムコンサートに登場するのは
兄弟ピアノデュオ、川口晃祐さん、智輝さんのお2人です。
2013年1月にランチタイム名曲コンサート以来、約2年ぶりの登場です。

彼らは、東京藝術大学在学中より活動を開始し、豊かなアイデアたっぷりの
異色のステージで見るものを虜にしてきました。
「川口兄弟」って何者? 
お2人にインタビューを行いました。
これを読めば彼らのことが丸わかりです。

川口兄弟


★まずは、名古屋の皆様に簡単な自己紹介をお願いします。

川口晃祐(26歳)&川口智輝(25歳)の兄弟です。
2009年より兄弟での演奏活動を開始し、現在は東京藝術大学の大学院で研究を続けながら、
全国各地でコンサート活動を行っています。演奏のほかに作曲や編曲もします!
「川口兄弟」というのは、もともとは自分たちから発信したユニット名ではありませんでしたが、
応援してくださるみなさんが自然と「川口兄弟」と呼んでくれるようになったのです。
僕たち川口兄弟にとって、音楽の楽しさをお客様と共有できることは何よりもの喜び。
「ソロ」・「連弾」・「2台ピアノ」のパフォーマンスとともに
オリジナリティあふれるステージを作り上げたいと常に思っています。


★ピアノを始めたきっかけは?

小さい頃、古いアップライトピアノが家にありました。
音を鳴らして遊んでいるうちに、いつの間にかピアノに向かうことが日常となったのです。
子どもの頃の僕たちにとって、ピアノは「習い事」ではなく、食事や睡眠と同じように「生活の一部」でした。
ちなみに、小さい頃に通い始めたスイミングスクールは、2人とも溺れそうになったためすぐやめました(笑)


★音楽科に進むことに迷いはなかったのですか?

迷いは一切ありませんでした。「生活の一部」であった音楽と歩む日々があまりにも日常的だったからです。
幼い頃から将来ピアニストになってステージで演奏する夢を明確に描いていました。
不安や悩みはもちろんたくさんありましたし、今も、これからも悩むことはきっとあるでしょう。
しかし、たくさんの夢に向かって歩んでいくことに迷いはありません。


★同じ高校、大学と進学されていますが兄弟でピアノデュオを組もうとしたきっかけは?

僕たちはそれぞれ、高校、大学、留学先のパリ・エコール・ノルマル音楽院も、
すべてピアノソロの科を卒業しました。
初めて兄弟でデュオをしたのは、大学への入学前、奈良県でのコンサートに出演させていただいたとき。
それぞれのソロを長時間演奏したあと、変化球的に(!?)兄弟連弾を1曲披露したのです。
それがお客様にご好評をいただき、また、演奏する自分たちにとってピアノの更なる可能性を見出した瞬間でもありました。


★お互いここはすごいと思っているところは?

●晃祐(兄)が智輝(弟)に対して:
智輝はベートーヴェンやリスト、ラフマニノフなどが得意です。
度胸があって芯がしっかりしているので、デュオのときは安定感&推進力のある智輝のベースにのせて、
ファーストパートを演奏する自分は自由にのびのびと歌うことができるのです。
さて、性格はというと、大胆で力強い演奏の反面、意外と慎重派(?)なんですよ。
新幹線などの移動中は、僕が熟睡してしまっても、到着時間にはきっちり起こしてくれて助かっています(笑)
・・・ by 晃祐

●智輝(弟)が晃祐(兄)に対して:
晃祐は、ドビュッシーやラヴェルなどの近代フランス音楽やモーツァルトなど、
繊細な音楽を好んで演奏しています。アイデアや音色がとても豊かで、お客様へのアピールが得意ですね。
繊細な音楽が好きな反面、性格は意外とチャレンジ精神旺盛で、冒険家でもあります!
今はココイチの「5辛」に挑戦中だとか
・・・ by 智輝


★留学時、ピアニストのジャン=マルク・ルイサダ氏に師事されていますが、
印象的な出来事はありますか?


ルイサダ先生は日本での一般的なレッスンとは全く違い、
マスタークラス形式(マンツーマンではなく、公開レッスンのような形式)でした。
門下生がルイサダ先生のお宅に集い、お昼過ぎから夜遅くまで時間を共にするのです。
他の学生のレッスンを聴くことで、幅広い知識を得ることができたり、意外な発見があったり・・・
それはもう勉強になることばかり!皆で意見を出し合ったり、とてもオープンな雰囲気です。
レッスン終了後は、ルイサダ先生を囲んで楽しいパーティーが繰り広げられます。
シャンパンを飲んだり映画を見たり・・・パーティーは深夜まで続くこともありました。


★東京藝術大学卒業生には、多くがピアニストとしてまた音楽家として多方面で活躍されています。
目標とされている方や、この人には・・とライバル視したりしている方は(答えにくいかもしれませんが)いらっしゃいますか?


世の中で活躍する多くのアーティストから刺激を受けています。
特に、常に新しいことを発信し続けている人から学ぶものはすごく多いですね。
年齢が近い人たちの中には、子どもの頃からコンクールなどで名前を並べた人もたくさんいて、
皆が良い意味で「ライバル」です。
お互いがさらなる高みを目指して向上していければ…と思っていますが、その中で「川口兄弟」というオリジナルカラーをどんどんとアピールしていきたいです。
クラシック以外のコンサートや舞台、ミュージカル、オペラなどの分野で活躍している人たちからも大きな刺激を受けています。


★最後に今回のコンサートにいらっしゃるお客様にメッセージをお願いします。

4月29日は、僕たちにとって名古屋での2回目のステージです。
前回も宗次ホールさんでした。名古屋の方々の、気さくで、一緒に盛り上がろうとしてくれる雰囲気が大好きです。
前回のコンサートは初めての名古屋だったのですが、「ラデツキー行進曲」で大きな手拍子をしてくださったたくさんのお客様とすごく近づけた気がしたんです。
そういえば、名古屋のタクシーの運転手さんは、名古屋の喫茶店の朝ごはんの豪華さを力説してくれました(笑)名古屋は大好きな街です!

4月29日、素晴らしい空間「宗次ホール」で一緒に熱い時間を過ごしましょう!



GW序盤、爽やかな2人とともにピアノの魅力を味わって頂ければと思います。
チケット売れ行き好調です。
お買い求めはお早めに!

4月29日(祝・水)
「鮮烈!!兄弟ピアノデュオ」
開演13:30  開場13:00


プログラム
メンデルスゾーン:スコットランド・ソナタ
リスト:ハンガリー狂詩曲 第13番
オリジナル曲:Far Away
ハチャトゥリアン:剣の舞

(アレンジ超絶技巧名演集)
エリーゼのために〜トルコ行進曲〜クシコスポスト〜兄弟小節(沖縄民謡)
奥村一:屋台囃子
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番より   他


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