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スメタナによるスメタナ!スメタナ三重奏団【7/13】


7月13日はスメタナ三重奏団によるチェコ一色のプログラム。

この日の名古屋は30℃以上の猛暑日。
リハーサルは半袖半ズボンで開始。
おそらく何百、何千と弾いているプログラムなのでしょう。
メンバーの皆さんはホールの響きを確かめるように弾く程度でリハーサルは終了しました。

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ピアノトリオではピアノの屋根は全開にすることが割と一般的だと思いますが、
ピアニストのイトカ・チェホヴァーさんは軽く弾き慣らすと屋根をほとんど閉じてしまいました。
ところがチェホヴァーさんの力強い響きはまったく変わらず。

スメタナ三重奏団は、ピアニストのヨゼフ・パレニーチェクによって創設され、
来年創設80周年を迎える老舗トリオ。
チェロのヤン・パレニーチェクさんは創設者の息子さんです。
パレニーチェクさんの楽譜を覗いてみると・・・
年季の入ったボロボロの楽譜を大切に使ってらっしゃいます。
きっと何千回もこの楽譜で演奏されてきたのでしょう。
もしかしたら創立メンバーから譲り受けたものかも・・・と想像は膨らみます。

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プログラムは情熱的なノヴァークのピアノ三重奏曲第2番「バラード風」に始まり、
スメタナが4歳半で亡くなった娘に捧げた、
まさに心の深い部分から溢れるエレジーに満ちたピアノ三重奏曲ト短調、
そして最後にスラヴの土俗的な雰囲気が躍動感溢れる旋律で紡ぎ出される
ドヴォルザークのピアノ三重奏曲第4番「ドゥムキー」。

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聴く者の胸が締め付けられるようなピアニッシモ、
そしてあらゆる感情が圧縮されて放たれる力強いフォルティッシモ。
スラヴの民族性がひしひしと感じられる演奏でした。

アンコールもチェコの作曲家スークの「エレジー」と、
若いチェコ人の作曲家ロマン・ハースの2作品が演奏され、
まさにチェコづくしの演奏会でした。

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最後に記念撮影。

宗次ホールでは今年はチェコ・イヤーかと思うほど、
チェコの音楽家による注目のコンサートが目白押しです。
これからの公演を下にピックアップして見ました。どうぞご期待ください。


♪8月19日(月)
スイーツタイムコンサート
マルティン・カシーク ピアノコンサート

今年宗次に来演したチェコのアーティストが
皆「カシークも来るの!彼は凄いよ!!」と言うほどのピアニストです。。
チェコ・フィルと世界中で共演し喝采を浴びる名手を¥2,000で!
20130819カシーク

♪9月30日(月)
チェコ・フィルハーモニー弦楽四重奏団

ビロードのようなチェコ・フィル独特の弦の音色はカルテットでも存分に。
フィビヒ、ヤナーチェク。スメタナ・・・チェコの民族色豊かな名曲プログラム
20130930チェコSQ

♪11月13日(水)
プジェミスル・ヴォイタ ホルン・リサイタル

バボラークに続き、またしてもチェコから凄いホルン吹き現る!
2010年ミュンヘン国際コンクールで優勝
20131113ヴォイタ


(スタッフ/ひび)


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