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チェコの名チェリスト、カニュカさんからのオーダー 【7/1】


梅雨が明けまして、名古屋もとにかく暑い・・・。ホールから外へ出ると熱波を感じます。
そんなわけで、終了した公演のご報告も滞りがちです。(いや、それは理由にならないか。)
7月に入って既に1週間が過ぎ、既に7本の主催公演が終了しました。

7月1日のスイーツタイムコンサートは
当館ではもうすっかりおなじみの感がある、チェコの名人ミハル・カニュカさん。
今回は「無伴奏チェロで描くモザイク」ということで、
バッハから始まって実に多彩な曲目を並べた「カニュカ・ワールド」を作り上げました。

さて、コンサートの数日前にカニュカさんからメールが

Dear Mr. Nishino:
May be you remember that my original idea for „cello-solo“ concerts was
to combine music with some projection
(pictures of composers, pictures of places where they were born and so on…)
For example each Suite by Bach has special mood like Heroic, sad, festive, philosopher…
and for second half Kodaly- Hungarian folklore, Reger – German romanticism,
Feld – my father in law …


まだこの先続くのですが、
要は、曲や作曲者の紹介を、短い日本語で大きな紙に書いてくれたら
それを自分がめくりながら演奏して、お客様に楽しんでいただけるようにしたいのだが・・・、
と言うものでした。

これは面白いし、ちょっとひょうきんな部分のあるカニュカさんにはぴったりのアイディア。
すぐに実行あるのみ。舞台袖で作り始めました。

kanka01.jpg

大き目のスケッチブックに
言葉を貼り付けていきます。

リハーサルで本人に確認。

kanka02.jpg

プログラムの後半に登場したフェルトという作曲家は
カニュカさんの奥様のお父様。ですので、その紹介もしたいということでした。
ポートレイトを探して貼り付けておいたら
「おお、お義父さんが居るよ」とカニュカさんもびっくり。
ということで一緒に写真をとりました。
実は5年前に亡くなられたそうですが、「日本で一緒に共演出来た」と満足。

バッハの無伴奏組曲第1番から前奏曲とジーグ
kanka07.jpg

同じく第2番からやはり前奏曲とジーグ
kanka06.jpg

こんな調子で、前半はバッハの6つの組曲の最初の曲と最後の曲を
それぞれ抜粋して演奏するという
ちょっと他では聴けないようなやりかた。
6つの組曲それぞれの個性の違いをはっきりと感じることが出来る上、、
カニュカさんがその曲をどう捕らえているかも
脇に置かれたスケッチブックの短い言葉から判りやすくなったような気がします。
後半はコダーイ、ストラヴィンスキー、マルティヌー、ヒンデミット、
レーガー・・・と続き、アンコールで再びバッハに戻ってお開き。

kanka03.jpg

改めてこうして並べると本当に沢山のCDをリリースされてますね。

kanka05.jpg

サイン会も行われました。

kanka04.jpg

最後に記念撮影。
やっぱりチェコでしょ。

(スタッフ/にしの)


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