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ウィハン弦楽四重奏団マスタークラス開催!


5月15日に行われたウィハン弦楽四重奏団のメンバーによる
公開マスタークラスのレポートです。
文字通り、四半世紀も弦楽四重奏をやってきた
現役バリバリの「マスター(達人)」たちによるレッスンとなりました。
受講したのは皆愛知県立芸術大学と何らかのかかわりがある(卒業生など)
メンバーで構成された3団体。
当館でこれまでに開催した「アンサンブルフェスタ」や
昨年の「第1回宗次ホール弦楽四重奏コンクール」にも出場している団体です。

最初はリプトン弦楽四重奏団。
教えるのは第1ヴァイオリンのレオシュ・チェピツキーさん。
チェコの作曲家フィビヒの弦楽四重奏曲 第2番 の第1楽章を・・・。
こういう曲を熟知しているのは、さすがチェコの団体ですよね。

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そこそこ!!もっと出して!!

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同じリプトン弦楽四重奏団さんのレッスン。後半はハイドンの「日の出」を
第2ヴァイオリンのヤン・シュルマイスターさんがレッスン。
チェピツキーさんと違ってジェントルに話かけるシュルマイスターさん。
担当しているパート(楽器)の影響でしょうか。
教え方にもメンバー夫々の個性が出ますね。

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2コマ目のモカ・クァルテット。
ボロディンの弦楽四重奏曲から第3楽章の「夜想曲」などのレッスンを受けました。
担当したのはヴィオラのイルジー・ジグムンドさん。

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最初に受講生の演奏を聴いて一言
「あなた方はこの曲を悲しいと感じているのか?あるいは楽しいのか?どんなふうなの?」
身振り手振りで徹底的にフレージングを中心にアドバイスします。

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最後はクァルテット・アホイ。
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲 第10番「ハープ」を
チェロのアレシュ・カスプルジクさんに見ていただきました。

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ここのところはこんな風に、とカキコミ・・・

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今回のレッスンは、たまたまウィハン弦楽四重奏団の皆さんの
名古屋滞在日程に余裕があったため実現したもの。

「日本の若いカルテットはどうだった?」とレッスン後に尋ねたところ
「思っていたよりもずっとレベルが高い」
「カルテットの基礎をしっかり勉強していると思うよ」
と4人とも一様に好感を持ったご様子。

また機会があればこのようなレッスンの様子を
一般の音楽ファンの皆さんにも公開して、
一緒に音楽作りの難しさ、そして喜びを共感していただきたいなと思っています。

※チェコ語通訳の榊原祐子さんは、
 前夜のリサイタルにピアニストとしてご出演頂いたばかり!
 ご無理を言って翌日も4時間にわたる長いレッスンを
 最初から最後まで的確に通訳していただきました。


(スタッフ/にしの)


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