チェコ・フィルのコンサートマスター、ホストさん来演 【5/14】
5月14日に行われたのは
今年名古屋にも来演するオーケストラ、
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスター
チェリストのフランティシェク・ホストさん。
コンサートマスターというと、ほとんどの場合第1ヴァイオリン奏者の務めですが
チェコ・フィルではチェロにもコンサートマスターを置くのだそうです。
チェコフィルの公式サイトのメンバー表からチェロの項目を見ると、
ホストさんがちゃんと「コンサートマスター」になってます。
⇒こちら
今回共演するのは、チェコ留学歴をもつ
ピアニストの榊原祐子(さちこ)さんと
コントラバス奏者でセントラル愛知交響楽団のメンバーでもある
榊原利修さんのご夫妻。
リハーサル中もチェコ語が飛び交います。
コントラバスとチェロのデュオは珍しい形態ですが
ホストさんは、チェコフィルの同僚である首席コントラバス奏者、
イジー・フデッツさんと「デュオ・ディ・バッソ」というコンビを組んでいて
このジャンルのレパートリーを沢山お持ちです。
折角だから単なるチェロとピアノだけのリサイタルではなくて、
コントラバスとの共演も楽しんでいただこうということに相成りました。
しかし、このボッテジーニという作曲家の作品。
「コントラバスのパガニーニ」という異名を取った人だそうで
譜面がものすごいことになってます。
写真でもお分かりの通り手を限界まで伸ばしての
大変なハイポジションのオンパレード
これを演奏する榊原さんも凄い・・・。
コントラバスなのにト音記号。そして右側など楽譜は真っ黒。
トークの打ち合わせ中・・・。
前半は余り日本で演奏されないチェコの作曲家スークのバラードとセレナーデ。
そしてブラームスのチェロソナタ第1番。
トークコーナーでは
「母親がドヴォルザークのチェロ協奏曲を大好きで
いつか自分も弾いてあげたいと思って・・・」という
ホストさんがチェロを始めたエピソードも。
チェロ、コントラバス、ピアノのトリオで
ボッテジーニのパッショーネ・アモローザ。
堅い握手を交わす2人。
サイン会に沢山のお客様が残っていらっしゃいました。
この学生の団体は東海中学・高校のオーケストラ部の皆さん。
来年プラハへ演奏旅行へ行く計画中だそうで、是非ホストさんにご挨拶を、と。
チェコフィルの本拠地、ルドルフィヌム(ドヴォルザークホール)でも演奏するそうです。
(スタッフ/にしの)