11月14日 鈴木秀美のガットサロン「ブラームスの六重奏」
鈴木秀美さんが近年継続している「ガット・サロン」。
この企画では、作品が作曲された当時の楽器を使いながら、
作曲家の意図した響きを再現しようという
古いことながら斬新な切り口で、様々な楽曲に挑戦し続けていらっしゃいます。
宗次ホールでも11月14日にブラームスが残した2つの弦楽六重奏曲を
続けて聴く演奏会が行われました。
ガット、とは羊の腸を乾燥させ、より合わせて作った、昔ながらの弦。
ブラームスの生きた時代もまだこのガット弦で演奏されるのが一般的だったと言います。
またそれに加えてチェロはエンドピン(床に突き刺す棒)がまだ有りません。
ひざに挟んで演奏していました。
この演奏会もそのようにしますので、チェリスト2人の椅子はこんな感じ・・・
決して「芸能人格付けランキング」で、二流、三流になってしまったわけではありません。
この椅子がチェロをひざに挟んで演奏するにはちょうどいいのです。
山本さんは無印良品で探してきたマイ椅子、鈴木秀美さんは当館の折りたたみ椅子。
(譜面台も限界の低さでセッティング!)
大曲2曲を演奏後、アンコールに同じくブラームスのハンガリー舞曲を取り上げ、
拍手に答える6名。
終演後のサイン会、盛況でした。
記念撮影しますよー。
左から
山本徹さん
(チェロ:今年8月にはデン・ハーグピアノ五重奏団として来演しています。)
成田寛さん
(ヴィオラ:山形交響楽団の首席奏者)
鈴木秀美さん
(チェロ:このたび新たに山形交響楽団の首席客演指揮者就任が決定)
宗次を飛ばして・・・
若松夏美さん
(ヴァイオリン:来年4月に成田さん、秀美さんとともに弦楽トリオで宗次ホール再来演決定)
佐藤俊介さん
(ヴァイオリン:国内外で大活躍中。12月には庄司紗矢香さんらと碧南市でコンサートも。)
小峰航一さん
(ヴィオラ:京都市交響楽団首席奏者。今年8月にはチェロの中木健二さんらと来演しました)
皆さんソロで、オーケストラでそしてこのような室内楽・・・それも
現代の楽器での演奏も含めて大変に活躍されているベテランばかり。
そういえば1月6日にはリーダー、鈴木秀美さんの無伴奏チェロリサイタルも行われます。
何度も来演されているのですが、無伴奏は今回が初です。
新春をことほぐガットの響きをどうぞお楽しみ下さい。
(スタッフ/にしの)