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古澤巌×高橋悠治 ベートーヴェンソナタ3曲


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昨夜の古澤巌さん、高橋悠治さんによる
「ほとんどこれが最初で最後の」(終演後の古澤さんの談による)ベートーヴェン、ソナタ3曲。

全体に遅めのテンポで、でも重厚さとは違う、
まるで丹念に音を置いてゆく点描のような音楽。
高橋悠治さんのピアノは時にフォルテピアノのような、古風な音もすれば
「あれ?これちょっとスウィングしてない?」と思うような妙にモダンなところもあったり・・・。
古澤さんのヴァイオリンもまた微妙な間合いの外し方から、濃厚なポルタメントまで
これまた普通のベートーヴェンとはずいぶん違う色合いで、独特の妙味がありました。

今回は写真はこれだけです。

ひょい、と来て、ひょいひょい、と弾いて
ではでは、と帰られた高橋さん。
終演後、あっという間(ほとんど2,3分のことのようだった)に身支度を整えて
もう後は出るばかりというご様子に驚いてしまったり。
キャリーバッグの柄は演奏中のシャツと同じような南国風で妙にかわいらしかったり。

もうやりません、と仰らずに是非もう一度実現しないかなぁと思わせるデュオでした。
良し悪しという観点で語られることを超越した、記憶に残るコンサートだったことは確かです。


(スタッフ/にしの)


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