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南米音楽三昧! 笹久保伸(ギター)&青木大輔(サンポーニャ[シーク])


4年に一度の2月29日は
宗次ホールにとって閏日と同じくらい珍しい南米の民族音楽のコンサートでした。

登場したのはこの2つの楽器。

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左はギター、そして右は宗次ホール初登場のサンポーニャ、これはスペイン語で
現地ペルーの言葉では「シーク」と呼ばれる笛です。
竹のような中が空洞の植物を束ねたもので、全部で32本。
1本1音ですからこれで大体2オクターブ半の音域をカバーできるそうです。

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本当にパイプを並べて束ねただけというシンプルな構造。
しかし3列に並んでいる上に、まさにビール瓶をフーと鳴らすのと同じ原理ですから、
ちょっとでもずれたところで息を当てれば違う音がしてしまいます。

さらに驚くことに、このパイプの配列はドの音の隣がレ、というように順番にはなっておらず
全くランダムに並んでいて、その配列を覚えなくてはならないという・・・
もちろん口元は目で確認できませんから、
構えたときの位置関係を完璧に感覚で覚えていなくてはなりません。

小学生の頃に近所にお住まいの出稼ぎペルー人にこの楽器の手ほどきを受け
その後は独学で天才的な技巧を身に着けた青木さん。
今や「現地のペルー人でもここまで吹ける人は居ない」(笹久保さん談)という
日本が誇る天才サンポーニャ奏者として、様々なアーティストから引っ張り凧です。

どれくらい凄いか、というのが知りたい方は
こちらでご確認下さい。
(Youtubeが開きます。)

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今回はこの楽器で速いテンポのピアソラまでも演奏してしまうという
超絶テクニックを披露していただきました。

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ギターの笹久保さんも、単身ペルーに渡り、
現地の村を訪ね、その土地に残る民謡などを集めて回ったという異色の経歴の持ち主。

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ギターソロでは、日本人の心にもどこか懐かしく響く
子守唄のようなペルーの民謡の数々を情緒たっぷりに演奏していただきました。

当日券が50枚以上も出る大盛況。
終演後はサイン会にたくさんのお客様がご参加。

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青木さんのCDはまだ無いんだそうです。
是非次回来演のときまでに・・・

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出演の証としてホール記念色紙にサイン

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終演後、ほっとした雰囲気で客席をバックに撮影。

最後に・・・笹久保さんのギターケースを・・・
世界中を回ったケースだけにフラジャイルのステッカーが沢山!

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宗次ホール、なぜだか世界音楽旅行シリーズ状態、まだまだ続きます。
(特にそう銘打っているわけではないのですが。)

次回は3月6日のアイルランドです。
ロンドンデリーの歌やサリーガーデンなどなど・・。懐かしい気分に浸る取って置きの愛唱歌を
美しい声と癒しのリュートの音でお楽しみ下さい。
こちら、出演する名倉亜矢子さんと金子浩さんの演奏で・・・
★サリーガーデン
★ガルテンマザーの子守唄
(Youtubeが開きます)

チラシにもあるとおり「感動お約束」のコンサート。
実際前回の宗次ホールでの演奏も大好評を頂いております。

また4月30日は、これまでにもご好評頂いている北欧スウェーデンの音楽。
こちらもお楽しみに!



(スタッフ/にしの)


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