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ヴェルターヴォ・カルテット:メンバーからのメッセージ


10月19日に来演するノルウェーの元気元気なママさん4人組、ヴェルターヴォ・カルテット。
彼女たちからのメッセージが届きました!
思ったとおりの明る?い感じのお返事です。
子育てしながら25年間カルテットを続けること・・・しかも常にハイクオリティを保ち、
世界中を飛び回りながら演奏活動するのって、いったいどんな多忙なことかと思ってしまいますが、
こういうポジティヴな人たちだからこそなのだなと納得。
19日は超アグレッシヴな爆演に期待!!


☆ヴェルターヴォ・カルテットについては
こちらにも詳しく説明されています!

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◆宗次ホール 西野
◇ヴェルターヴォQ

◆皆さんは、もう日本には何度も来ていらっしゃいますね。
これまでの来日での印象や気に入った場所などはありますか。


◇日本食が大好き! 
先回の来日の時にほんの少しだったけど、日本の郊外の美しい景色や、
富士山を見ることができました。息をのむ美しさだったわ?。


◆今回のプログラムの中では特にアスハイムの曲が注目されますが、
現代の北欧の作品を継続して取り上げていらっしゃる理由などをお聞かせ下さい。


◇この曲は観客のみなさんに様々な新しい「色」を与える曲です。
それは音の中にある色合いで、それはとっても面白いものだと思います。
私たちはよく現代曲を演奏します。それがどこの国の曲であるから、
というよりは、その音楽が私たちの好奇心、興味を満たしてくれるから演奏したいんです。


◆皆さんの演奏するグリーグをCDで聴いて、
私はグリーグのカルテットがこんなに素晴らしい曲だったことに初めて気付きました。
この曲を演奏するにあたってはやはり格別な思い入れがありますか?


◇はい、もうそれはそれは・・・・
このグリーグの弦楽四重奏曲は私たちにとって特別に大切な曲です。
もう、1000回以上(!)も演奏してきました。
それでも、毎回のコンサートで取り上げるたびに、新たな気持ちで生き生きと演奏できるんです。


◆名古屋にはまだまだカルテットの演奏を生で聴いたことが無い人がたくさんいます。
そういった人々に対してカルテットの演奏を楽しむコツみたいなものがあれば一言!


◇弦楽四重奏はクラシックを聴き始めるには完璧な選択です。
とっても親密で個人的な部分に訴えかけるパワーを秘めた音楽ですから。
コンサートホールで間違ったことをしてしまったらどうしよう、
なんて怖がってしまってはいけません。
誰もがそれぞれ好きなように聴いているだけなのですから。
ただ椅子に座って、リラックスして、音楽に身をまかせればよいのです!



◆さて皆さんのようなママさんカルテットというのは世界的にも珍しいと思うのですが、
カルテットとして活動しながら子育てをすることの苦労や、
逆に子育てが音楽活動に良い影響を与えていると感じることはありますか?


◇そうねー。やっぱりカルテットを続けられた一番の理由は、
みんなが正しい夫を選択したことかしら!
・・・私たちは25年、夫との関係よりもずっと長くカルテットに夢中になってきました。
とてもたくさんの優秀なお手伝いさん、両親たち、
オーペア(家事を手伝って食事や宿泊を無料にしてもらう外国人留学生)に恵まれたし、
私たちの誰一人として、母親だけであることを主張する人がいなかったのです。
家族を持つことによって、
演奏していく中で音楽的な選択を迫られた時に自信が持てるようになりました。
4人合わせて10人の子供のがいて、
それだけ子供に恵まれたことで、それ以前よりも演奏が良くなったと思っています。
子供にとっても良いことはたくさんあるでしょう。
私たちの子供は働くお母さんの役割を尊重しながら育っています。
息子たちも、成長し、結婚したとき、
自然に子供たちと一緒に家庭の手伝いをするでしょう。


◆なるほど、日本の子育てに悩む働くお母さんたちにも一言メッセージをおねがいします。

◇日本の働くお母さんたちへ: 
たとえ毎日、寝る前のおとぎ話が聞けなくても、
子供たちは彼らの世界をとてもよく生きているし、それに、とっても幸せですよ!


◆ありがとうございました。 さて、今後取り組んで行きたい作品や録音の予定があれば教えてください。

◇11月に大きなコンサートや新しいCD、
パーティーで結成25周年を盛大にお祝いします。
CDにはベートーヴェンの弦楽四重奏曲13番と大フーガを録音します。
春にもレコーディングをする予定ですが、
そこでは何を録音するか、まだ決めていません。たぶん、シベリウスかシューベルト?
メンデルスゾーンかしら? そのうちわかるわ!


◆これからも楽しみですね。シベリウスはグリーグと並んで皆さんの十八番ですが、CDが出ていなかったですからね。これで最後の質問ですが、メンバーの皆さんのキャラクターをご紹介いただけますか。オフのときはどんな風に過ごしているとか・・・。

◇そうね?。
まず、私たちには趣味をしたりする自由な時間というのがほとんどないのが現状です。
ツアーに出ているときは、読書をしたり、そして、と?ってもよく食べるし、散歩にもでかけます。
家ではできるだけ子供と一緒に過ごすようにしています。
私たち4人はユーモアのセンスは同じでも、それぞれがとても違う性格の持ち主です。こんな感じかしら??


VQ 5 by Yvonne Holth

いやっほー!!

ヘンインゲ(ヴィオラ)はとてもやさしい性格。誰よりも親切。そしてとてもよく笑う人ね。
ビヨルグ(チェロ)はボス。誰かが困ったときは必ず彼女が助言をしてくれます。
とても人のことを気にしてくれる人です。
オイヴォール(ヴァイオリン)は絶対に文句を言わない人。
そして誰よりも努力をする人。いつも最後まで起きて練習してる。
それから、とってもウィットに富んだセンスの持ち主。
ベーリットはとにかくいつも他の3人を笑わせることだけを考えてるの。
ずっとおしゃべりしてるわ?。


* * * * *


・・・ということでいかがでしたでしょうか。
是非10月19日は聴きにいらしてください!
「ハーフ60」(後半当日券:2,700円)を使って、後半のグリーグだけでも聴く価値アリです。


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10月19日(月)18:45 開演 ヴェルターヴォ・カルテット 演奏会
♪プログラム 
 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調 作品18-3
 アスハイム:ブロークン・ライン(ヴェルターヴォ・カルテットに献呈)
 グリーグ:弦楽四重奏曲 ト短調 作品27

一般¥4,500 友の会¥4,000 学生¥2,700
ハーフ60(後半当日券) ¥2,700


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