8/21(水)duo526 幻想曲、ヴィラ=ロボス
8月21日(水)13:30~のスイーツタイムは、当館初登場のduo526。米国で活躍している2人が選んだプログラムは、アメリカの作曲家2名の作品を含む、有名曲とはいえないプログラム。しかし「ファンタジー(幻想曲)」というテーマをもつ作品ばかりを集めた、こだわりの選曲なのです。
そもそも、幻想曲というタイトルはよく耳にしますが、なんなんでしょう??
かつて作曲家達は、既存の形式に沿って作曲すること、とされていました。ソナタ形式、とかロンド形式、などです。形がしっかりと決まっており、守るべき神聖なものでした。なので、作曲家が自分の想像力を羽ばたかせたい時・・・一番形式に縛られることなく書けるのが、「幻想曲」でした。
ファンタジーの元々の意味は、「Imagination=想像」。バロック時代に、器楽作品が“舞曲”“フーガ”“パッサカリア”等々定義されていく中で、「ファンタジー」は即興的な曲として作品全体のバランスをとる役割も担っていました。
さてさて、8/21の最初の幻想曲はエイトル・ヴィラ=ロボスによるソナタ・ファンタジア第2番。ヴィラ=ロボスは生涯に渡って1000曲以上というおびただしい数の作品を残したブラジルの作曲家です。
(ジュリアン・ブリーム、ギタリスト)
“どうして、いつも聴こえてくる音楽が気に入らない時は、決まってヴィラ=ロボスの作品なんだ??”(イーゴリ・ストラヴィンスキー)
↑このコメントはちょっと笑えますが、
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“私の音楽は、いつも自然なのだ!流れる滝のごとく”
(ヴィラ=ロボス)
自身の作品をこう評するヴィラ=ロボスにとって、流れ出てくる音楽のアイディアをを自由に記すには、幻想曲がうってつけだったのかもしれません。
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