2/11 波多野睦美&高橋悠治 「冬の旅」
終演して外に出てくると、折しも雪が・・・。
波多野睦美さん、高橋悠治さんによる「冬の旅」。
お二人がこの名曲から紡ぎだすのは、ドイツ歌曲のようでドイツ歌曲でないような、言葉は確かにドイツ語だけれどもシューベルトがもっと私たちの身近にいるような存在として、私たちにもわかる言葉で語りかけてくるような、そんな不思議な世界。
だから聴き手は静かに共感してしまう・・・。
24曲が途中の小休止をのぞいてひと続きに続き、アンコールなし。
コンサートとしてはコンパクトでシンプルなものでしたが、しかしそこに流れた時間の豊かさといったら。
終わったあとの余韻が長く続くような、そんなコンサートでした。
波多野さんは今年7月3日に、今度は「日本のうた」を中心にしたコンサートで来演が決まっていますので、そちらもぜひご注目ください。