【2018年2月 おすすめ公演(1)】アレクサンドル・クニャーゼフ J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲
素晴らしい音楽性と個性溢れる歌心は、
恐ろしい程の技術によって支えられている。
その組曲ト長調の前奏曲…
なんと爽やかで軽やかな弓使い!
こんな優雅なフレージングで弾く組曲を、
未だかつて聴いたことはない
(BBCミュージック・マガジン/英)
アレクサンドル・クニャーゼフ チェロ
2月4日(日)17:00開演 6,000円(学生3,600円) [指定]
「ありふれた教科書的な演奏概念を一切捨て去ったクニャーゼフのバッハ。
この音楽史上最も輝く作品達を個性と詩情溢れる解釈で捉えた演奏は、きっと、
メンデルスゾーンが“マタイ受難曲”を復活上演した時、
それまで100年間忘れ去られていたこの傑作に触れた後期ロマン派の人々が受けたものと
同じ衝撃を聴衆に与えるだろう」
(ジュリアン・ヘイロック/音楽評論家)
61年モスクワ生まれのクニャーゼフさん、若い頃から数々の国際コンクールに入賞、類まれなる音楽的才能に恵まれて順風満帆と思われていましたが、その後の人生は想像を絶するもの。
モスクワ音楽院在籍中、両手の筋力が低下するという難病に侵され、チェロを持てない日々が5年。
その後回復し、78年に3位獲得したチャイコフスキーチェロコンクールに再び挑戦、2位を取るという快挙まで成し遂げます。
87年には妻であるピアニスト、エカテリーナと共に室内楽コンクールで1位を獲得したことも。
しかしその後94年に再び悲劇が起こります。
南アフリカでの演奏旅行の際、交通事故に遭遇。
人生でも音楽でも最高のパートナーであったエカテリーナと愛用のチェロを失ってしまうのです。
自らも重傷を負い心身ともに再起不能状態に…
しかし、このまま彼の才能を埋もれさせるわけにはいかない、と著名な音楽家達が彼に手を差し伸べます。
故エカテリーナの父でありピアニストのミハイル・ヴォスクレセンスキーは娘の分まで演奏を続けて欲しいと思ったのでしょうか、その後クニャーゼフさんとの録音を多数残しています。
それからロストロポーヴィチも復活の為に楽器や演奏会の世話など、援助を惜しみませんでした。
その甲斐あって97年ショスタコーヴィチ音楽祭で見事世界に復帰したクニャーゼフさんは「奇跡のチェリスト」と称され絶賛されたのです。
世界の舞台で輝かしく活躍する華やかさと想像を絶する困難。
「光が強ければ影もまた濃い」とはゲーテの言葉ですが、これ程に波乱万丈な人生があるのですね。
そんなクニャーゼフさんによる組曲は、意外とサラリと快速で弾くものから、音の減衰の全てのひだが見えるかのようなゆ~っくりのものまで様々。
劇的な人生を送ってきた故か、余分なものは削ぎ落されたようなシンプルさと、何か諦念の末の明るさのような、潔さが感じられるような気がします。
全曲堪能できるまたとないチャンスです。
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