12/4 高田泰治 チェンバロコンサート
高田泰治さんのソロ・コンサートが終演いたしました。
今日名古屋で初お目見えとなったジャーマン式チェンバロは、芯のある音で、華やかさや組曲の中に秘められたドラマ性を表現してくれました。
途中のMCで高田さんが触れてくださいましたが、バッハの組曲は舞曲を束ねたものではありつつも踊るための舞曲ではなく、様式化された舞曲なので、実際にはそれにあわせて踊ることができない。
しかし本日演奏されたフィッシャーによる組曲は実際に踊ることができる舞曲。バッハにも影響を与えたというこの作曲家、メロディも大変美しく、最後のパッサカリアなどコロコロ移り変わる和音の進行とドラマチックなテクスチャーは、かえって今斬新さを感じられるような、知られざる名曲でした。
アンコールは
バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第1番「プレリュード」。