【2017年12月 おすすめ公演 (2) 】宮本益光 バリトンリサイタル
〇大活躍のバリトン歌手。銀座・王子ホールでのシリーズ「銀座ぶらっとコンサート 宮本益光の王子な午後」は発売開始直後に売り切れるという人気ぶり。
〇マルチな才能をお持ちの方で演奏だけではなく、創作オペラや演出、作詞などなど。
多くの人に親しんでもらえるようにと、モーツァルトのオペラの歌詞を日本語訳して歌う企画でも大人気。
〇宮本さんの強みは「日本語の美しい発音」。
オペラ歌手が日本の歌を歌うと、まるでイタリア語の様に聞こえたりするものだが、宮本さんはきちんと伝わる発音で、しかも茶目っ気を加えて歌ってくれる。
舞台上でのトークはもちろん、仕草一つも聴き手を惹きつけるもので、その天性のパフォーマーぶりが素晴らしい!
「鷗」 三好達治 詩 (木下牧子 曲)
ついに自由は彼らのものだ 彼ら空で恋をして 雲を彼らの臥所とする ついに自由は彼らのものだ
ついに自由は彼らのものだ 太陽を東の壁にかけ 海が夜明けの食堂だ ついに自由は彼らのものだ
ついに自由は彼らのものだ 太陽を西の窓にかけ 海が日暮れの舞踏室だ ついに自由は彼らのものだ
ついに自由は彼らのものだ 彼ら自身が彼らの故郷 彼ら自身が彼らの墳墓 ついに自由は彼らのものだ
ついに自由は彼らのものだ 一つの星をすみかとし 一つの言葉でことたりる ついに自由は彼らのものだ
ついに自由は彼らのものだ 朝やけを朝の歌とし 夕やけを夕べの歌とす ついに自由は彼らのものだ