スイーツタイムコンサート
加藤佳代子ソプラノ CD発売記念コンサート Time & Fate 時と巡合
2024年
12/5
(木)
13:30開演
13:00開場
- 出演者
- 加藤佳代子(ソプラノ)櫻田亨(リュート)佐藤豊彦(総合監督/ナビゲーター)
- 曲目
- 時はじっと立ち止まる ジョン・ダウランド
Time stands still, John Dowland / e ird Booke of Songs, London 1603
おやすみ、優しいニンフたち フランシス・ピルキントン
Rest, sweet nymphs, Francis Pilkington / e First Booke of Songs, London 1605
ついに僕の愛する美しい人が エティエンヌ・ムリニエ
Enn la beauté que j'adore, Étienne Moulinié / Airs avec la Tablature de Luth, Paris 1624
わたしの過酷な運命を訴えよ アントワーヌ・ボエセ
Plaignez la rigueur de mon sort, Antoine Boesset / Airs de Cour, Paris 1643
ラクリメへのガリアード ジョン・ダウランド
Galliardo to Lacrimae, John Dowland / A Pilgrimes Solace, London 1612
リュートのアントレ 第1番 ロバート・バラード
Entrées de Luth, Robert Ballard / Premier Livre de Tablature de Luth, Paris 1611
主催:宗次ホール (申込専用メールフォームが開きます)
企画協力:クラシック名古屋
※アイ・チケットでも販売いたします。
TEL:0570-00-5310
WEB購入=clanago.com/i-ticket
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※座席A列7番~A列17番については指定席とさせていただき「プレミアムシート」として入場券に500円プラスした金額で販売いたします。
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発売日:2024年8月11日 ちょこっとスムーズ予約可(一般自由席)
Time & Fate 時と巡合
このCDはダウランド、カンピオン、ピルキントンによるイギリスのリュートソングとゲドロン、ムリニエ、ボエセによるフランスのエール・ド・クールの歌曲集です。これらの曲の中にはリュートのパートが前奏や間奏を弾く場合が見られます。これは歌曲が一つのストーリーあるいは人間の感情を描くドラマの形態を伴ってくるからです。同じ時代のイタリアではモンテヴェルディなどがオペラを作るようになり、イギリスではシェイクスピアの劇が大人気になります。それらは劇場を離れて宮廷で演奏される歌とリュートという小さな組み合わせの曲にも影響を与えます。リュートパートの前奏や間奏となって歌が休む空間(時)が作られているのがそれです。そしてそれがまた歌と出会うことを繰り返すのが巡り合い(巡合)であると思います。ダウランドの「暗闇の中にわたしを住まわせておくれ」やムリニエの「ついに僕の愛する美しい人が」はその顕著な例であると言えます。ちょうど茶の湯が小さな狭い場所で行われる無限の総合芸術であるように、歌とリュートという小さな世界で行われる小宇宙的なドラマでもあり、耳を傾けて聞くと取り合わせの美しさや響き合うことで際立つ美など様々に拡がる空間から繊細なニュアンスが聞こえてきます。今回のリュート演奏も櫻田亨さんです。使用楽器は10コースリュートで、主に17世紀初頭にフランスで使われた楽器です。イギリスのリュートソングでは7又は8コースのリュートが使われましたが、ダウランドは9コースリュートの曲を1曲だけ残しています。それが今回録音された「ラクリメへのガリアード」です。
CDノート佐藤豊彦『Time & Fate 時と巡合』より
演奏:加藤佳代子(ソプラノ)櫻田亨(リュート)
発売:Nostalsia 2301
販売:(株)東京エムプラス
tmp@tokyo-m-plus.co.jp
加藤佳代子 Kayoko Kato(ソプラノ)
名古屋音楽大学、オランダ国立ズボレ音楽院声楽科卒業。同ティルブルグ音楽院古楽アンサンブル科にて学ぶ。ソリストディプロマ、教育者ディプロマ取得。グレゴリオ聖歌から現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、バロックオペラ「オルフェオ」、エールドクール、フランドル楽派の宗教曲などでオランダ国営テレビ、ラジオに出演。リサイタル「小鳥のうた~リュートソング」「ソプラノとチェンバロによるイギリスバロック音楽」「A.ヴィヴァルディ~イタリアバロックの祝祭音楽」を開催。また「イタリアバロック名歌集」シリーズでは古楽器と声楽のアンサンブルコンサートを主催。あいちトリエンナーレ2016バロックオペラ「ポッペアの戴冠」タイトルロール。同公演は名古屋音楽ペンクラブ賞を受賞。2019年には初のソロCD「夕べの賛歌」をリリース。ガット弦のアーチリュートと共に旋律の美しさを極めた歌唱が好評を博し第15回名古屋音楽ペンクラブ賞を受賞。COVID-19の影響により演奏会開催が困難な中、日本歌曲コンサートのライブ配信、DVD制作。2023年ルネサンスリュートとイギリスリュートソング、フランスエールドクールCD「Time& Fate 時と巡合」をリリース。2024年イタリアバロック音楽とコンテンポラリーダンスによる創作舞台『ヴェネツィア水鏡綺譚』を制作出演。好評を得る。
櫻田亨 Toru Sakurada(リュート)
日本ギター専門学校で学んだあと、オランダ王立ハーグ音楽院でリュートを佐藤豊彦氏に師事。すべてのリュート属にガット弦を用いて歴史的な表現を引き出す演奏スタイルは、世界でも数少なく、非常に興味深いものである。リュート、テオルボ、ビウェラ、バロックギターなどの撥弦楽器を演奏し、ソロのみならずコンティヌオ奏者としても多くの共演者から信頼を得る演奏で幅広く活躍している。NHK「名曲アルバム」BSテレ東の「音楽交差点」等に出演。2020年より「おやすみリュート」(YouTube)で演奏動画を配信し好評を得る。CD「やすらぎのガット・7つの響き」が初アルバム。CD「皇帝のビウェラ・市民のリュート」「恋人のため息」「テオルボ」はレコード芸術誌にて「準特選盤」に選ばれる。2019年5枚目のソロCD「フランス・ルネサンスのギターとリュート」をリリース。リュートアンサンブルCD「2・4・3」「ネーデルランドのリュート音楽」「うたごころ」がある。
佐藤豊彦 Toyohiko Satoh(総合監督/ナビゲーター)
世界を代表するリュート奏者として活動する佐藤豊彦は、1968年にスイスへ留学し、1971年に世界初のバロックリュートLPをスイスで録音してデビュー。1973年にはオランダ王立ハーグ音楽院の教授に抜擢され、2005年に退官するまでの30年以上、世界各国で活躍する数多くの後輩リュート奏者を育てた。1982年のカーネギーホールでのリサイタルは、ニューヨークタイムズに写真入りで絶賛を博した。30枚近いソロLP、CD、そして数えきれない程のアンサンブルでの録音の中には1980年にオランダでエジソン賞、同年に文化庁芸術祭賞、1983年と2008年にはレコード・アカデミー賞など多くの受賞がある。作曲家としても世界各地の現代音楽祭に参加し自作品によるCDも3枚ある。バロックリュート教則本を始め、リュート現代音楽カタログ、自作品や編曲集などの楽譜の出版物もある。2000年には「リュート&アーリーギターソサエティ・ジャパン」の会長に就任し、特に日本に於けるリュート奏者、製作者、愛好家の普及に貢献すべく力を入れている。さらに音楽家のための禅茶道「楽禅古流」と気功「楽禅式呼吸法」を考案し、能楽を学び、伝統的な日本の精神文化との融合を目指して現在も国際的に活動を続けている。1943年生まれ。