秋の木漏れ日コンサート ～箏と尺八に日本の心の歌を添えて～

～演奏曲について～

日本名歌集 第二編
野村正峰 編・曲
花嫁人形（杉山長谷夫作曲）、出船（同）
雪の降る町を（中田喜直作曲）、椰子の実（大中三作曲）

月に寄せる日本のうた
野村祐子 編・曲
「荒城の月」「朧月夜」「うさぎ」「十五夜お月さん」
「宵待草」「月の砂漠」「炭坑節」

友よわが友
野村祐子 詞・曲
女流詩人・堀内幸枝詩集より「秋の女」に作曲し、平成20年5月19日、(社)日本歌曲振興会主催による「新しい日本歌曲の夕べ~邦楽器とともにI」(すみだトリフォニーホール)にて発表。「秋の女」は、私めやかな女の美しさを、赤と白の彩のコントラストの中に、ミステリアスに描いた現代詩で、この神的で燃えるような秋の野の寂しさを、風のようなメロディにのせた曲に表現しました。こののち、自作の詩に替えて、親しい友人への思いを託し「友よわが友」に改題しました。

野村祐子（箏） Yuko Nomura
　箏曲作曲・演奏家の両親のもとで自然に箏を覚え、3歳で初舞台、14歳より作曲を始める。2002年、父野村正峰より二代家元を継承。愛知県芸術文化選奨文化賞、名古屋市芸術奨励賞など受賞。名古屋芸術大学客員教授、金城学院大学非常勤講師、NHK名古屋文化センター箏曲講座講師、愛知芸術文化協会副理事長。正絃社合奏団主宰・正絃社二代家元。

野村云山（尺八）Unzan Nomura
　1984年生まれ。野村峰山・祐子の長男。中学生より尺八を学ぶ。高校在学中、箏曲部が全国高等学校総合文化祭の優秀校に選ばれ、国立劇場公演(東京)に出演。桐朋学園芸術短大芸術科、専攻科・研究科卒業。東京邦楽コンクール3位入賞、日本現代音楽協会賞受賞。邦楽界の若手奏者として活躍中。

正絃社合奏団（箏・十七絃・三絃）

野村祐子
鈴川悦代、岩瀬直子、木﨑美智子、林紀依、竹内裕美、佐野亜子、川勝ももこ、水野優子、兼岩展子

　若手演奏家の育成と正絃社オリジナル作品の演奏レベル向上と邦楽の発展を目的として、野村祐子を団長に1986年結成。1987年「第一回正絃社合奏団箏曲演奏会」以後、各地での自主コンサート、駅ちかコンサート、震災復興支援、やっとかめ文化祭などイベントに活躍。古典を土台に現代の多彩な創作作品、クラシック、ポピュラーなど幅広いレパートリーに挑戦している。あいちトリエンナーレ2016舞台芸術公募プログラム「正絃社合奏団30周年記念コンサート~華舞歳々」にて三代舞踊団、ジャズ、ソプラノ歌手のコラボレーションで好評を博す。

村瀬亜紀（ソプラノ） Aki Murase
岐阜県立加納高等学校音楽科を経て、愛知県立芸術大学音楽学部声楽専攻卒業。今春、聖徳大学大学院音楽文化研究科音楽表現専攻声楽コース博士前期課程を修了予定。第66期二期会研修所マスタークラス修了。
成績優秀者による「二期会新進声楽家コンサート」に出演。聖徳大学第18回オペラ公演「フィガロの結婚」スザンナ役、同大学音楽学部・音楽文化研究科定期演奏会に出演。オペラでは「フィガロの結婚」スザンナ、バルバリーナ、「森は生きている」むすめ、「魔笛」パパゲーナ、「ヘンゼルとグレーテル」グレーテル、露の精、等に出演した他、東海地方を中心に、多数のコンサートに出演。
これまでに、故 常川和子、佐橋美起、二神二朗、佐藤美枝子、服部容子、高橋大海、島崎智子の各氏に師事。
コンサートグループ「花の詩」会員。二期会準会員。