-SHINKA- <進化×深化×新化> Vol.4
田部京子 ピアノ・リサイタル
2026年
11/15
(日)
14:00開演
13:30開場
- 出演者
- 田部京子(ピアノ)
- 曲目
- ショパン:
プレリュード 嬰ハ短調 op.45
ノクターン 第13番 ハ短調 op.48-1
ノクターン 第14番 嬰ヘ短調 op.48-2
舟歌 嬰ヘ長調 op.60
ブラームス:4つの小品 Op.119
第1番 Intermezzo
第2番 Intermezzo
第3番 Intermezzo
第4番 Rhapsodie
*****
ラフマニノフ:
ソナタ第2番 変ロ短調 Op.36(1931改訂版)
第1楽章
第2楽章
第3楽章
―SHINKA― <進化×深化×新化> Vol.4
「進化」「深化」「新化」「真価」・・・
進歩していくこと、より深まっていくこと、新しくなること、真の価値・・・
各々の意味合いは異なりますが、人生の中においては全てが密接に重なり合っているような気がします。
「深化」が、「進化」「新化」を生み、「進化」は、「深化」「新化」の融合から生まれるのではないかと思います。
音楽家として常に追い求めている「真価」は、作品の<真髄>です。
「真価」を伝える演奏家としての使命を果たすべく、「進化」「深化」「新化」を続けることを胸に刻みつつ、シリーズー SHINKA―とともに歩んでゆきたいと思います。
今回は、淡い光の移ろいの中で静かに紡がれるショパンの 《前奏曲Op.45》 で幕開けです。同年代に書かれた 《2つのノクターンOp.48》 では、哀しいまでの儚さと胸の奥に宿る密かな炎が交錯します。その数年後、健康悪化と精神的な疲労をかかえた晩年のショパンが書いたのは《舟歌 Op.60》。孤独な心情を遥かなる憧れとともに、柔らかな光に包まれた水面の揺れに漂わせるかのような円熟の極致です。
その余韻に続くのは、ブラームス晩年に書かれた最後のピアノ作品《4つの小品Op.119》。生涯、敬愛の念を抱き続けたクララ・シューマンに、その第1曲を「灰色の真珠」と評されたとおり、内省的な陰影と親密な温もりは、長い年月を経て結晶となったのかもしれません。
そして、後半は、ラフマニノフ円熟期の《ソナタ第2番(1931)》です。心の奥底から湧き上がる問いがうねりを伴って押し寄せる波、やがて訪れる静寂の中での遠い記憶や失われたものへの諦めのまなざし、再び立ち上がり長い対話の果てに得た確信と精神の解放が生む眩いばかりのエネルギー・・・
ショパン、ブラームス、ラフマニノフ。
異なる時代と土地に生きた3人の円熟の世界をお楽しみいただけますように・・・
田部京子
田部京子 Kyoko Tabe(ピアノ)
東京芸術大学附属高校在学中、17歳で日本音楽コンクール優勝。ベルリン芸術大学在学中、エピナール国際ピアノコンクール、シュナーベル・コンクールにて第1位、ミュンヘン国際音楽コンクール(ARD)第3位など受賞。バイエルン放送響、バンベルク響、モスクワ・フィルほか国内外の多数のオーケストラと共演し、室内楽でも世界のトップアーティストから共演者に指名され厚い信頼を寄せられている。
CDは35枚以上をリリース、その多くが国内外で特選盤に選出。『ます&シューマン:ピアノ五重奏曲』(共演:カルミナ四重奏団)がレコード・アカデミー賞を受賞するほか、『ブラームス:後期ピアノ作品集』、『モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調、第21番ハ長調』がレコード芸術誌<リーダーズ・チョイス2012>器楽部門第1位、協奏曲部門第2位に、『ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30、31、32番』も<ベストディスク2015>(同誌)に選出。
2003年から続く、シューベルト、シューマン、ベートーヴェン、ブラームスなどのリサイタルシリーズが大成功を収め、2024年スタートの新リサイタルシリーズ『-SHINKA-進化×深化×新化』も高評価を得ている。
また、NHKドラマ「夏目漱石の妻」の挿入曲「シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番」の演奏でも話題を呼んだ。
2020年には、ベートーヴェンの「ピアノ協奏曲ニ長調op.61a(ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.61のピアノ協奏曲版)」と「皇帝」をサントリーホールで一夜に2曲演奏し高い評価を得ている。2022年1月には、田部京子に献呈された「シューベルト:ピアノソナタ第21番ピアノ協奏曲版(吉松隆編曲)」の世界初演が多くの話題を集め、8月には大阪で関西初演を行った。2023年にCDデビュー 30周年を迎え、リリースされた「メロディー」も特選盤に選出、好評を博している。
第一線で演奏活動を続け、日本を代表する実力派ピアニストとして人気を集めている。桐朋学園大学院大学教授。
公式HP: https://www.kyoko-tabe.com