オックスフォード・マートン・カレッジ合唱団
オックスフォード・マートン・カレッジ合唱団
オックスフォード大学の学部生と卒業生精鋭30人により結成。オックスフォード中心地にある13世紀の教会で定期的な礼拝で活動している。2008年にマートン・カレッジ合唱財団が設立されて以来活動を本格化させ、演奏会や録音、放送を通じて合唱団は国際的に高い評価を受けている。2020年には、ガブリエル・ジャクソンの『私たちの主イエス・キリストの受難』の録音で、BBCミュージック・マガジン・アワードの最優秀合唱アルバム賞を受賞。またデルフィアン・レーベルから多数CDリリースされた合唱団のディスコグラフィーは数多くの五星評価を獲得し、多くの録音が『グラモフォン』誌の「エディターズ・チョイス」に多数選出。
ロンドンのバービカン・センター、セント・ジョンズ・スミス・スクエア、カドガン・ホール、テンプル教会の公演をはじめ、近年では英国ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団にたびたび客演、またフランス、イタリア、デンマーク、スウェーデン、アメリカ、香港、シンガポール他世界各国に招かれており、2017年には、ヴァチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂で初めての英国国教教会の讃美歌を歌って、その様子がBBCで放送された。
また、合唱団は現代音楽にも力を入れており、これまでに多くの作曲家が合唱団のために作品を提供している。近年では、ケリー・アンドリュー、バートウィッスル、チルコット、ドーブ、エシュンヴァルズ、ケンダル、マクミラン、マクダウオール、ラッター、タバコヴァ、ウィアの新作を初演したほか、ダニエル・キダン、ロクサンナ・パヌフニク、ガブリエル・ジャクソン、シェリル・フランセス=ホード、ジョン・ラッターの新作を世界初演している。
ベンジャミン・ニコラス(指揮)
オックスフォード大学マートン・カレッジ合唱団音楽監督。
2018年6月にはエルガーの『使徒たち』の演奏でロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とデビューを果たし、同年にオックスフォード・バッハ合唱団の首席指揮者に就任。これまでに、BBCシンガーズ、バーミンガム市交響楽団、ロンドン市交響楽団、ホルスト・シンガーズなど多数共演。
マートン・カレッジでは、年次のパッションタイド・受難節の創設、ドブソン・オルガンの設置、2016年10月に初めて歌ったカレッジの女子合唱団の創設を手掛けた。アメリカ合衆国、イタリア、スウェーデン、フランスでカレッジ合唱団を指揮し、BBCラジオ3&4やBBCテレビで演奏、またデルフィアン・レーベルで一連の録音を行った。その最初の録音は、グラモフォン誌のエディターズ・チョイスに選出。その他の録音には、ウィークス、モーツァルト、ステイナー、スタンフォード、ラッター、ガブリエル・ジャクソン、リチャード・アレイン、エルガーのオルガン作品が含まれている。
数多くの初演を指揮しており、ロンドン・シンフォニアと共にサザーク大聖堂でシャーロット・ブレイの新作を初演。チェルトナム音楽祭では、ジュディス・ウィア、ハンナ・ケンダル、ドブリンカ・タバコバ、ケリー・アンドリューによる新しい合唱作品を初演した。また、マートンではバートウィッスル、ドーブ、マクミラン、ジャクソン、ジョウバートの作品を委嘱。
ノリッチ大聖堂で少年合唱団のメンバーの経験があり、チチェスター大聖堂、オックスフォード大学リンカーン・カレッジ、セント・ポール大聖堂でオルガン奨学金を得た。テュークスベリー・アビー・スコラ・カントルムやエディントン音楽祭の元音楽監督。