ロザンネ・フィリッペンス 無伴奏ヴァイオリン・リサイタル
2025年
6/12
(木)
14:00開演
13:30開場
- 出演者
- ロザンネ・フィリッペンス(ヴァイオリン)
- 曲目
- H.I.von ビーバー:パッサカリア ト短調(ロザリオのソナタ集より)
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004
G.エネスク:ルーマニアの様式による歌
E.イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 Op.27-3 「バラード」
F.クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ・カプリース Op.6

オランダ期待のヴァイオリニスト、ロザンネ・フィリッペンスが昨年に続いて来日!
2020年の初来日の予定がコロナ禍で延期、ヨーロッパで活躍する中、ようやく昨年4月に来日が実現。S.ヴァイグレ指揮読響とのコルンゴルドのヴァイオリン協奏曲でサントリーホールにて日本デビュー、リサイタルでは「インサイト」のCDで話題となった無伴奏プログラムによるリサイタルを開催。いずれも高評を得る中、今年のツアーが決定。
彼女の初来日公演は読響公演が日本テレビにて、リサイタルはNHK-BSP「クラシック倶楽部」で取り上げられ、その演奏はますます注目されている。
●初来日公演評、レビューから抜粋
[読響公演]音楽の友 那須田務氏
“第1楽章からストラディヴァリウスの明るくみずみずしいサウンドと共に洗練された技術と音楽性を披露。カデンツァの情熱的なアタックや再現部の雄大な「歌」などダイナミズムにも不足はない。”
[リサイタル]音楽の友 渡辺和彦氏
“イザイが抜群によく、この有名曲をこれほど激しい物語(バラード!)として再現したヴァイオリニストを他に知らない。”
[リサイタル]モーストリー・クラシック 萩谷由喜子氏
“高い技巧。透明感のある美音、テーマを構築する頭脳。三拍子揃った演奏家だ。
ジャニーヌ・ヤンセンからそのストラディバリウスを引き継いだオランダの新鋭
洗練された高い技術と音楽性によりヨーロッパで注目を浴びるオランダを代表する名手
「コンサートホールでの私の目的は、一体感を喚起することです。これが音楽を不可欠なものにしているのです。人々を結びつける言葉のない表現です。」
ロザンネ・フィリッペンス(ヴァイオリン)Rosanne Philippens, Violin
洗練された高い技術と音楽性により、ヨーロッパで注目を浴びるオランダを代表する名手。その演奏は「エネルギッシュで繊細で完璧」と評されている。
彼女はソリストとして、また室内楽奏者としてオランダをはじめヨーロッパの主要なホールで幅広く国際的な演奏活動をしている。
コロナ禍の最も暗い時期に、彼女はそのエネルギーを新しいアンサンブル、フォンデル・ストリングスの創設に注ぎ込み、その成果はコンセルトヘボウでの演奏、さらにハイドンとストラヴィンスキーの新録音につながりチャンネル・クラシックスからCDをリリース。
2022/23のハイライトには、ロイヤル・フィルでのロンドン・デビュー、コンスタンツ南西ドイツ・フィルハーモニーとのドイツ・ツアー、BBCスコティッシュ交響楽団、ザンクトガレン交響楽団、アルスター管弦楽団等との再演、パリのクラシック・オ・ヴェール・フェスティバルでのフランス国立管弦楽団との共演が含まれる。
近年、彼女はイル・ド・フランス管弦楽団との弾き振り演奏、フィラルモニー・ド・パリ、リヨン国立管弦楽団とは双方から即時に再招待を受けている。 彼女は、デ・ドーレンのロッテルダム・フィルハーモニー、オランダ放送フィルハーモニーの権威ある土曜マチネ・シリーズ、ハーグ・レジデントとはハーグとアムステルダムの両方のコンセルトヘボウ・ホールで、バルセロナ交響楽団とはモーツァルト・フェスティバル2021の一環としてパラオ・デ・ラ・ムジカでそれぞれとソリストとして出演している。
ドイツでは2021/22シーズンに、テネリフェ交響楽団との共演でプリンツレーゲンテン劇場とリーダーハレ・シュトゥットガルトでデビュー、その他、ノールショピング交響楽団、オーヴェルニュ管弦楽団、BBCスコティッシュ交響楽団にデビューし、BBCスコティッシュ交響楽団には即22/23にも再招待された。 彼女が共演した指揮者には、ヤニック・ネゼ=セガン、ローレンス・フォスター、オットー・タウスク、ヤン・ヴィレム・デ・フリーント、アントニー・ヘルムス、ニコラス・コロン、ロランス・エキルベイ、ケヴィン・ジョン・エドゥセイ等があげられる。
ヴァルダイ、ヴィルデ・フラング、ジュリアン・クエンティン、ヴィキングル・オラフソン、アミハイ・グロス、カミーユ・トマ、ゾルターン・フェイエルヴァーリなどのアーティストとヨーロッパ各地のホールやフェスティバルで定期的に演奏している。クラシック音楽の壁を打ち破ることを強く感じていた彼女は、独自のコンサートシリーズ「アムステルダム・サロン The Amsterdam Salon」を企画運営し、親密なサロンの雰囲気の中で、慎重に考え抜かれた様々な場所で高品質のコンサートを開催している。
チャンネル・クラシックスからリリースされているCDは全てが絶賛、ストラッド誌は彼女のCD“インサイトInsight”を「穏やかで強烈」「まばゆいばかりの演奏家」と評している。他では、クライスラー、フォーレ、イザイの作品をフィーチャーした献呈アルバムや、BBCマガジンが「偉業」と評したプロコフィエフの第2番の協奏曲がある。
彼女は幼い頃からアムステルフェーン音楽学校でアネケ・シルトに学び、ハーグ王立音楽院、ベルリンのハンス・アイスラー・アカデミーでクーシェ・ワイゼンベルク、ヴェラ・ベス、アンナー・ビルスマ、ウルフ・ヴァリーンに師事、両校から最高の栄誉を受ける。2009年オランダ全国ヴァイオリン・コンクール、2014年フライブルク国際ヴァイオリン・コンクールでそれぞれ第1位に輝いている。
彼女はエリーゼ・マチルド財団より貸与されている1727年製バレレ・ストラディヴァリウスを演奏している。
下記写真は、コンサートで聴衆に語りかける姿、終演後にサイン会で聴衆と話す様子(話すことをとても楽しみにしている)