-SHINKA-<進化×深化×新化> Vol.3
田部京子 ピアノ・リサイタル
2025年
6/15
(日)
14:00開演
13:30開場
- 出演者
- 田部京子(ピアノ)辻本玲(チェロ)
- 曲目
- モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第8番 イ短調 K.310
◉シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D 821
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第16番 イ短調 D 845 op.42
◉ゲスト出演…辻本玲(チェロ)
-SHINKA-<進化×深化×新化> Vol.3
―SHINKA―
「進化」「深化」「新化」「真価」・・・
進歩していくこと、より深まっていくこと、新しくなること、真の価値・・・
各々の意味合いは異なりますが、人生の中においては
全てが密接に重なり合っているような気がします。
「深化」が、「進化」「新化」を生み、
「進化」は、「深化」「新化」の融合から生まれるのではないかと思います。
音楽家として常に追い求めている「真価」は、作品の<真髄>です。
「真価」を伝える演奏家としての使命を果たすべく、
「進化」「深化」「新化」を続けることを胸に刻みつつ、
シリーズー SHINKA―とともに歩んでゆきたいと思います。
第3回は、旅先のパリで書かれた青年モーツァルトの不穏な心情が漂うイ短調のピアノ・ソナタで幕開けです。続くシューベルトのアルペジオーネ・ソナタでは、共演者としてその音楽性とテクニックに深い感銘を受けたチェリスト、辻本玲さんをお迎えします。儚くも優しく美しい作品を辻本さんが奏でる詩情豊かなチェロとともにお届けします。そして、後半は、シューベルト晩年の長大なピアノ・ソナタにも通じる4楽章形式として完成され、彼のピアノ・ソナタとして初めて出版された傑作、ピアノ・ソナタ第16番に刻まれたシューベルトの魂に迫りたいと思います。
イ短調で紡ぐ<シューベルティアーデ>のひとときをお楽しみいただけます
田部 京子
田部京子(ピアノ)
17歳で日本音楽コンクール優勝。東京藝術大学に進学後、ベルリン芸術大学、大学院を首席で卒業。エピナール国際ピアノコンクール優勝、シュナーベルコンクール優勝、ミュンヘン国際音楽コンクール(ARD)第3位など受賞。バイエルン放送響、バンベルク響、モスクワ・フィルなど多数の国内外オーケストラと共演するほか、世界のトップアーティストから共演者に指名され厚い信頼を寄せられている。
CDは35枚以上リリース、国内外で特選盤に選出されるほか、レコード・アカデミー賞を受賞するなど高い評価を受けている。
リサイタルシリーズ(2003年~浜離宮朝日ホール) は、シューベルト、シューマン、ベートーヴェン、ブラームスなどのシリーズに続き、2016年~2022年の『シューベルト・プラス』シリーズも大成功を収め、2024年からスタートした新リサイタルシリーズ『― SHINKA-進化×深化×新化』も高い評価を得ている。
NHKドラマ「夏目漱石の妻」の挿入曲「シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番」の演奏でも話題を呼んだ。
2020年にはベートーヴェンの「ピアノ協奏曲ニ長調op.61a(ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.61のピアノ協奏曲版)」と「皇帝」をサントリーホールで一夜に2曲演奏し高い評価を得ている。2022年には、田部京子に献呈された「シューベルト:ピアノソナタ第21番ピアノ協奏曲版(吉松隆編曲)」の世界初演が多くの話題を集め、大阪でも関西初演を行った。2023年にCDデビュー30周年を迎え、リリースされた「メロディー」も特選盤に選出、好評を博している。
第一線で演奏活動を続け、日本を代表する実力派ピアニストとして人気を集めている。桐朋学園大学院大学教授。
HP:https://www.kyoko-tabe.com
◉ゲスト出演
辻本玲(チェロ)
東京藝術大学音楽学部器楽科を首席で卒業。その後シベリウス・アカデミー、ベルン芸術大学に留学。第72回日本音楽コンクール第2位(「聴衆賞」受賞)。2009年ガスパール・カサド国際チェロ・コンクール第3位入賞(日本人最高位)。2011年に東京サントリーホール他5大都市でデビュー・リサイタルを開催。
2013年齋藤秀雄メモリアル基金賞を受賞。2019年CD『オブリヴィオン』をリリース(「レコード芸術」誌特選盤)。サイトウ・キネン・オーケストラ、東京・春・音楽祭に参加するほか、チェロ四重奏団「クァルテット・エクスプローチェ」など室内楽でも活動。使用楽器は宗次コレクションより1730年製作のアントニオ・ストラディヴァリウスを、弓は住野泰士コレクションよりTourteを特別に貸与されている。
現在、NHK交響楽団首席チェロ奏者を務める。
HP:https://www.rei-tsujimoto.com